山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

渓流釣りでの錯覚

渓流で同じポイントを、右岸・左岸、立ち位置の高・低で見てみると、印象が大分違います。

対岸側になると、狭く見えても広かったり、緩流なのに波立って見えたり。目線が水面に近付く&距離が離れるほどに、角度の関係で間違えるんですね。

実際の幅より狭く見えるのは、主に距離と目線の入射角の問題(多分)。

緩流が波立って見えるのは、手前の波立ちが先に見えているから。手前も奥も水なので、どこまでが手前で、どこからが奥か分かり難い。良さそうな流速と思しきポイントが、実はカガミのような流れかも。

これらはまさに錯覚。

 

 

角度と言えば、光の屈折も見逃せないところ。

水中の様子を視認出来ても、案外と距離と位置のイメージが実際とズレます。

魚が掛かった時、水面上のイトの延長とは違う位置に相手が泳いでいるように見えたり、意外なところで根掛かりしたり。

水面を境に光が屈折していて、錯覚を起こすのですね。これは立ち位置もですし、水深によっても間違います。

その水深も透明度が高いと、実際よりかなり浅く見えるのです。

仕掛けを送りこんだ際、自分が思ってるのと位置違いになる事は凄く多い。

これは目の錯覚+技術力の問題もあるのでしょう。

 

私の感覚だと、ズレが大きくなって補足し難いのは、水深が1・5Mを超えたあたりから。

これは感覚的なものだけでなく、仕掛けを操作する、技術的な難易度が上がるように感じます。なので、より間違い易い。

技術力不足は何度もトライするとして。

その前に、水深と水流を読み違えていると、やってることがどうなのか、判断し難いです。というか、私は困ってます・・。

錯視を釣りで補正するなら、思い付くのは。

まずは見た目の判断を疑うこと。ポイントの幅、水深、水流が想定と違うと仮定してかかることですね。

それで打つ位置、流しを調整し、立ち位置を変えて目視しつつ更に検証し、仕掛けから伝わる感覚を確かめる。と言ったところかな。

感覚の判断通りに釣って、魚が取れれば問題なしですけど、スカされた場合は釣り方の前に、狙い場の決め方が誤ってるかもしれません。

 

美しい流れは見ていて気持ちが良い。

しかしその水は錯視の宝庫で、釣りには中々に曲者です。