山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

良し・悪しの比率

パレートの法則によると、人のやることは、8対2の割合なんだとか。262の法則とも言いますね。

全体の中でも、優秀な人は2割、売れる商品は2割・・等々。

良いことが2割、良くないことも2割、可もなく不可もなしが6割。良いこと・良くないことがあると、中6割がそちらに引っ張られる、らしい。

良いことが増えるとそれが均され、上2割が3や4にならなくて、中6割に吸収されてると。

確かにそうかも。さすが「法則」と名付けられるものですね。

 

 

これを釣りに当てはめると。

良い印象が2割、悔しい・残念も2割。

正確に2割かどうかはともかく、やはり正しい気がします。

釣りでは必ずしも、「良く釣れた」と「楽しかった」が完全に一致しないと思うのです。「≒」みたいな感じで。

 

私だと思い出に残る釣行と言うと、案外と厳しい時の良い魚との出会いが上がって来るんですね。その次に大型が連発した時。

 

つまり中々起きないことが起きると上2割入り。

ジャンジャン釣れたら嬉しいのですが、その時かその前に、ちょいと苦節があった方がよいみたい(私の場合は、です)。

 

 

でもこれ、示唆としては大事で。

急な大雨とか、道具破損とか、大物バラしたとか、嫌な下2割は勝手に起きるのですが、上の2割は努力しないと起こりません。

上を拡充すると、下が気にならなくなります。中6割が引き寄せられるのですね。

結果が出ない、釣れない日はシンドいです。

その時の意識は下2割の方に中6割が取り込まれていて、それが狙いの魚が獲れた瞬間に逆転、苦労した2割など忘れて舞い上がります。

そしてしばらく余韻に浸れる。私は良い魚と出会えたら、その後2~3週間はずっと気分良いです(笑)。旅行から帰ったときに似てますね。

 

ボーっとノンビリ過ごすことは全然良いと思うのですけど、それ自体には刺激がありません。良いか悪いかで言えば「良い」でも、記憶に残り続けることは多分無い。

余程に忙しい仕事の後とかなら別かもですが、それは「大変なことの後」だから。

 

渓流釣りが良いのは、適度にキツいからかもしれません。

面倒も苦労もあるから、それを超えることが喜びを大きくして、上2割を作っている。

この記憶があるから、あるいはまだその経験が無くても期待や羨望があれば、面倒な努力が楽しめるのじゃないでしょうか。