山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

増水の恩恵を受ける釣り

「よぉし!」と声が出ます。来た甲斐がありました。

筋肉質でナイス・プロポーション。オス♂らしい、尖った顔付きも良い。

ポイント選びも、釣り方も、当てた感が嬉しいです。

 

 

大雨の影響で薄濁りの増水。川が全面白波だらけになっていました。

入れる場所は限定的で、入ったらその場から動けません。水が多過ぎて、上がるも下がるも私の体力では無理。

入渓したワンポイントのみの勝負(を数回)。この魚は2ヶ所目で出会いました。

 

渇水から増水、時期的にチャンスです。

こんな時の為に、春先から地形を確認し、魚の動きと居場所を見ていました。

掛けた次の瞬間、下流に猛ダッシュ

川全体が流芯みたいになってるから、もう大変。

咄嗟に下流側に竿を倒し、魚の頭の向きが変わったところで今度は上流側に。これで手前の流れに入れ、上らせるのに成功。

ほんの秒のこと、我ながら上手くやりました。過去、散々失敗した賜物かと(←今も失敗しますが・笑。

自分が水に入るのが危ない時は、動ける範囲で捌かないといけません。

 

同じポイントの5尾目がこの魚でした。

まだ居るのじゃないかと思ったのですが、この場所では良型はこの一尾のみ。

良いタイミングに釣り方がハマると、同場所で連荘もあるのですけどね。

 

居着き型の綺麗なアマゴ

 

マダラが濃いアマゴ

腹部まで黒斑が入っています。

 

遡上型の尺上

 

遡上型で、シラメタイプではない半銀毛

 

 

梅雨前線が来て、魚達の動きが活発になっていますね。様々なタイプが揃う季節になりました。

さてこうなると。

タイプごとの居場所と釣り方、この謎解きが私は楽しくなってきます。

今回はイワナは9寸クラスまでしか出ませんでした。こちらも謎解きの対象のメンバー?ですから、また次回以降に期待です。

 

イチヤクソウの花が咲いてる。

これ、葉っぱだけの時だと、歩くときに踏んだりするのですが、花を見ると私は避けます。若葉は可哀そうな・・。

 

若葉の時期が過ぎ、春の山菜シーズンが一服。

植物とキノコは、季節の移ろいに敏感ですのでね。その観察から、釣りへのヒントが見付かることも少なくないです。

 

このところ開いた葉に、各種の幼虫類を見ることが増えてきました。花に寄る虫も沢山。

すると河畔林のある渓では、その虫類を捕食する魚が出てくる。これは居場所と釣り方に関係するだろう、と私は考えています。

虫類のサイズ、その成長を見ておくのも大事だと。私は植物を見るので、そこに着く虫類も目に留まります。

 

早春に細かい虫類を食べていた魚達は、今時期になると体型も違い、行動も変わっています。

こうして釣りを通して自然を知ることが、たまらなく面白いです。

増水時の釣りはシンドイのですが、私は好きなんですね。

高水が過ぎると釣り難く、しかしその分厚い流れを攻略するのが楽しい。それは魚を掛けるまでも、掛けてから獲るまでも。

心待ちにしていた増水で、楽しい、良い釣りが出来ました。