山渓遊びブログ 渓流釣りとアウトドア

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

晩秋キノコのシーズン

 

ここ最近、朝晩がグッと冷えて、山が色付いてきました。高い山はすでに雪が乗っています。

こうなると中秋のキノコの多くは姿を消し、晩秋型の出番。

 

 

 

ムキタケが沢山発生してます。

凍るほど寒くなるまでは、多く姿が見られそう。

 

 

クリタケも最盛期。

これと一緒にムササビタケが各所に出てました。いよいよ冬が近づいてるなと、これらを見ると、毎年思います。

 

同時期にチャナメツムタケが出てそうなのですけど、今回は見付からず。

キノコの発生環境と条件を考察し、行き先を選ぶのが難しさで、そして面白さ。

 

 

最近お騒がせの、熊。

私が普段遊び場にしている山渓は、多くがツキノワグマの棲息地で、年に数頭は出会ってます。

注意は必要ですから、どこにどんな痕跡があるか、観察するようにはしてます。奥山が冷えてくると、標高の低い里山に餌を摂りに来る個体が多いイメージ。これは他の野生獣にも言えることですね。

 

 

ナメコの幼菌

 

やはり、出始まりました。私が今回見たかったのはこれ。キノコを探すようになって随分経ちますが、私的に出会えて嬉しい種の筆頭格の一つです。

「山の宝石」との呼び名があり、非常に上手い表現だなと思います。艶々で綺麗。何だか「可愛い印象」で、それが群生している様は本当に見事です。

 

今回は早生の朽ちたナメコが一ヵ所見付かった以外は、まだ粒ばかりでした。

個人的にはナメコは、開きかけの状態が好みです。今後しばらくは、その姿を探してみたい。

 

 

ヒラタケ

秋から冬にかけて、長く出てくれる種。

まだ白っぽいですが、今後は濃いグレー~黒っぽい個体が多くなり、その頃は虫も着かなくなります。

この画像のように散発的に発生するものと、一箇所に株立ちするものがあります。遺伝子レベルでは別種じゃないのかな?と、勝手に想像してますが、キノコの世界ではあり得るなと。

 

 

山間部に雪予報が出始めていて、平野部でも今年は12月はまとまった降雪量になる地域もあるとのこと。

 

晩秋の群生種は、どれもビジュアルが好き。

これらに出会えると思うと、多少寒くなろうと、山行は止められません。

もうしばし、晩秋の山に楽しませて貰おうと思っています。

 

・・・・・

 

前日は富山に鮭釣りに行っており、そのまま会場近くの友人宅を訪ねる予定でしたが、諸事情により急遽キャンセルとなり。

家で寝てても勿体ないので、空いた時間に山行した次第。

遠方の友人に会い損なったのは残念でしたが、またの機会を楽しみにしたく思います。

2025年・富山県小川 鮭有効利用調査

早朝から暴風雨に見舞われました。風速8m、9mとの数値が出ており、しかも雷まで。

正しくは調査、なのですが、私的には鮭釣りです。こんな天候で、やれるのだろうか?と、心配でしたが、中止にはならず。

しかし、かなり!厳しい釣りでした。雨はともかく、冷たい風の強いことは、もう・・

 

 

結果、釣果はオスが1尾。

めちゃくちゃ嬉しかったです!! 苦労しましたからね〜

 

 

何回か反応があり、ようやく掛けたら、秒でバラシ。

しばしして、結構な良型のオスが掛かったものの、またしてもバラシ。

3度目の何とか?で、やっと捕れました。開始3時間ほどで、この日の全体での初釣果。取り込んだらハリが外れましたから、危うく3連バラシをやらかすところでした。

ちなみにこの日上がった鮭は2尾だけ。皆さん、苦戦されてました。

 

 

やや乱暴な物言いですが、鮭はヤル気がある個体なら、掛けるのはそんなに難しくないです。ハリに掛けてからは物凄いパワーで、その豪快さが魅力。

しかし河川に入った鮭は採餌を殆どしませんから、良い感じの流れに定位するとは限らず、また、口を使わない個体を釣るのは、結構に難儀します。

経験から、何尾か並んで(群れて)いるポイントだと、割りと釣り易いかなと。

 

 

良さそうな流れを狙っても、反応が無い。そんな時、どうするか?

まず、思い付く釣り方を色々試す。数投した程度だと、無反応だとしても、それは魚の目の前を通せていない場合もあり、この粘りと見切りが難しい。鮭の個体数が減っている昨今、簡単には釣れないことが多いです。

同じ釣り方を繰り返していても、それで釣れない時は、何かを変える方が良い。これは何の釣りも同様ですね。今回は当たる釣りが見付けられて、鮭と出会えました。

 

 

反応にアワセを入れても、2回空振り。

釣り方を調整して、やっとハリに掛けたら、次はハズれてしまう。魚の反応の乏しい悪条件の日に、ようやく口を使った魚を捕れない歯痒さ。

暴風で釣りのコントロールは難しいし、何かの修行のよう。

 

やっと獲れた1尾には、ちょっと感動してしまいました。釣りは1尾に出会うのに苦労するほど、喜びが大きくなります。そんなことを強く感じました。

 

 

釣りを工夫する、過程の面白さ。

魚の引きから味わえる、緊張と興奮と楽しさ。

無事に獲れた際の安堵感と喜び。

魚に出会えることで幸せになれるのが、釣り人なのだと思います。

 

渓流釣りの延長で鮭釣りを始め、多くのことを学びました。渓流魚は鮭科の仲間で、釣りに互換性があります。そして学びには終わりが無い。

暴風雨の中で必死に釣りをした経験もまた、良い学びになりました。

渓流釣りとキノコ

キノコ探しで山徘徊するのは、「標的に出会う」意味において、私には渓流釣りと非常に感覚が似ています。

まるで別の遊びのようで、知識・意識の面に部分的に互換性がある。と言うか、渓流釣りが技術的に上手くなってもキノコとはあまり関係が無いが、キノコに詳しくなると、知識面で渓流釣りが向上する、と私は経験から思ってます。

 

 

「魚は動くが、キノコは動かない」

当たり前ですが、この違いはかなり大きいです。私自身はこの、「魚は動く」の部分がある故、今まで経験したアウトドア遊びの中で、渓流釣りが一番面白いと感じてます。

 

海や湖沼もですし、河川でも釣りの対象魚は沢山居ます。その中で渓流魚は、喰わせるまでと喰わせてからの両面で「釣り応え」がある。また、対象フィールドが美しい自然の中であることが多いのも魅力です。これらは個人的な感覚ですが、渓流釣りにハマる人は、同じか似た感覚をお持ちかと思います。

渓流魚は放っておいて勝手にハリ掛かりするタイプの魚ではないですから、まず喰わせる工夫が要ります。

そして掛けてからは、相手が大きくなるほどに、激しく力強い抵抗が来ます。河川の水流の圧が加わり、竿から伝わる手応えに、緊張感と興奮が味わえる。

この、喰わせ⇨アワセ⇨ヤリトリ〜取り込みの一連の動作に、渓流の「釣り」の技術的な面白さが詰まっています。

 

 

この「釣り」自体の前に、条件読みが要ります。

季節の変化により、渓魚達は動きを変えていきます。それは大まかな傾向はあれど、年ごとにも、日ごとにも変わって行くもの。

条件読みとは、自然の様々な条件変化を考察する事。そこから、何処で、どんな釣り方でと、求める結果へ道筋を創ります。

状況判断からの釣りの選定は、知識面での面白さ。キノコと渓流釣りが似ているのは、こちらの部分です。

 

ここは意見が分かれそうですが、釣りは水のある場所を主に見るのに対し、キノコ探しだと山全面を見ることになり、考察の範囲が広いと言えるかも知れません。

 

 

私はキノコを覚えたことで、発生条件に目が向くようになりました。「覚えた」と言っても、知らない種は沢山あるし、知っている種でも発生が読めるものは僅かですが。

しかしこの事で、季節の進行に体感以外の判断基準が持てて、そこから釣りの選択へと繋がる事も多々。菌類は水分や気温等の条件に敏感ですのでね。ここを考察できると、見えない水中のイメージを膨らませることが叶います。

渓流から見た山と、山から見た渓流、違う視点を持つことで気付きが増え、楽しみもまた増すものと思っています。

 

回想2025年・渓魚最終形

小淵脇の反転流。

流心から分岐した流れが、岸方向に向かっていて、回って主流に合流する。

徐々に浅くなるカケアガリで静かに、本当に静かに「スッ!」と反応。

 

良し、出た!

アワセを入れると、魚はもんどりうって強い流心下へ。

 

このまま流れを上っていかれると足場がキツい。下流側は浅くて流れが穏やか。下られる分には何とでもなる。

腰を落とし、魚の泳ぎに合わせて竿を操作し、引きに耐える。

 

水中に見える魚体の色は完全にオスのそれ。

これはバラせないよ。

 

 

「完熟」

って言葉が過ります。その風貌、まさに鮭属。

アマゴは鮭科の魚なのだと、あらためて思いました。

 

もうこの個体に出会えたらシーズンは閉じても良い。

ありがとう。今年も沢山の魚に楽しませて貰えた。

 

 

冬から渓流釣りが開幕し。

そこで出会う中に、前秋に産卵行動に参加した、回復途上の魚が居ます。

雪解け水の走る春以降、エサを沢山食べて育った渓魚達は体力をつけ、同時に大きく成長。

夏に成熟の兆しが魚体に現れ始め、秋の繁殖行動に臨み、大型個体はほぼ、命を終える。

 

季節ごとの魚体の変化に出会い、魚だけでなく、周囲の自然の移ろいを感じ、毎年のように違った学びにも出会う。

 

また来シーズン、新たな出会いと、そこからの発見を求めて渓流に行こう。

里山ヒラタケ好調

先般、朝活でヒラタケを見に行きました。

その際、ここ数年では一番じゃないか?と思しき、ヒラタケの幼菌の発生を見付けまして。

良いタイミングで行けば、見事な発生に出会えそう。

まだ早いか、と思ったのですが、再訪することに。

 

 

よぉ~し! やはり大きくなってる。

この、当たるかな、どうかな? って、それで当たるととても嬉しい。標的のあるアウトドアは、どれもそう。外れると落胆も大きいですけど。

 

今後は徐々に気温が下がり、キノコは出始めてから成長するのに時間が掛かるようになってきます。朝晩は子実体が凍ってしまいますのでね。

まだ今時期は朝も晩も成長しますから、数日も空けば大きさが全然違います。また、気温が高いとショウジョウバエに入られたり、ヒラタケとウスヒラタケはセンチュウに着かれたりと、良いタイミングが短くて難しい。

 

 

 

それにしても・・あっちからも、こっちからも。

発生の勢いが凄い。

毎年思うのですけど、散発的に長く出続けてくれると有難いのですが、出る時は本当に一気に来ます。

 

 

おぉ~、

これは立派な、オオワライタケ(毒)

 

私感ですが、何となく食えそうなビジュアルなんですよね。実際は苦くて無理らしいです。(私は未体験)

 

 

アミタケ

私の地元では、大体11月初旬に毎年よく発生します。

地元近くでも標高を少し上げると、もっと早く10月から出ます。気温などの条件の差異でタイミングが違うのでしょうね。

私的なキノコの面白さの一つはここで、発生条件の違いから、山渓の自然の理解を深める期待に繋げる事。これが私が渓流禁漁期に山入する大きな理由の一つです。

 

 

アラゲキクラゲ

 

ちょっと余談ですが、キノコの名前は「△△タケ」と、最後尾が「タケ」で終わるものが多いです。マツタケ、シイタケ、マイタケ・・等々。

ところが何故か、エノキダケ、ムキダケ等、「タ」でなく「ダ」に、濁音変換がしばしばされています。

地方名も沢山あるのがキノコですが、正式名で「ダケ」と濁音表記になっている種は無いです。・・あまりどうでも良い豆知識かも?

 

 

それにしても、ヒラタケの勢いは凄いなぁ。

これほど11月に出てしまうと、冬場に発生が無くなりそうで、ちょっと心配。

真冬にも出会える、貴重な種ですからね。

 

 

この調子をキープしてくれたら、地元の里山は今年も良さそう、とポジティブに期待。

今後の冷え込み次第で、どうなるか見て行こうと思います。

 

渓流釣り仲間と海遊び

秋に年一回の行事化している、渓流仲間との海の釣り。

 

私は以前は渓流釣りが禁漁になると、海へ通っていました。が、どうも私の場合、「渓流釣りが好き」なのですが、「釣りが全般に好き」と言う訳でもないのですよね。嫌いでないどころか、海釣りも間違いなく楽しいのですけど、「気合い」が入らないと言うか。

 

なので海では「何が何でも釣る!」みたいなテンションは無くて、友人達の顔が見られて、良い時間が過ごせれば良いなと。

 

 

自分は仕事を終えてから出発。

現地入りしてる仲間たちに合流し、早速久しぶりに海の魚を刺身で。

 

いや~、美味しいですね。

 

 

私は山の恵みを持ち込みました。

これも仲間の集まりでは恒例化した感があり、海辺で山のものを食すって、何とも良いものだなとも思います。普段は山渓で集まる訳ですけど、その時もキノコや山菜を集めて行きますから、まさに恒例。

 

 

キジハタ!

これ、めっちゃ特別感があって、出会えると私的に一番嬉しい海魚です。

朝一、全然期待しないで竿を出してたら、ドン!と掛かってビックリ。

 

これに出会えたら、もう満足。

仲間の顔も見られたし、キジハタも釣れたし、美味しい食事も出来たし。

 

 

朝マズメの空気感って、山でも海でも良いものだな、って感じます。

 

今年も楽しめました。

皆さん、次はどこかの河原でやりましょうね!

 

朝活キノコ・ヒラタケ

今年もヒラタケ・タワーの季節になりました。

仕事前のちょっとの時間、山に行き、生え場をサッと見て回ります。

 

 

普段の「キノコ探し」ではなくて。

場所は事前に見付けておき、そこで出てなければ、その日は深追いしません。

じっくりと腰据えて歩くのは、休日に。

 

 

それにしても、見事に出てる。もう少し置いておけば、ドーンとデカくなりそう。ただ、まだ気温が高いので、大きくなると虫が入ってしまう率高し。いっそ冷え込めば大丈夫ですけどね。

 

 

画像無いですが、ウスヒラタケとアラゲキクラゲも出てました。

幼菌も沢山ありますから、こりゃ来週も行かなきゃだな。

 

 

晩秋のキノコは群生種が多いところが私は好き。

種類は少なくなりますが、今後も楽しみです。