今年のGWは雨が降らず、河川は渇水気味。昨年は水辺に近寄れないほどの増水が来たのですが。
連休最終日、気温は高め、植物類はガッツリ成長してるはず、と言うことで早朝から山へ。
コゴミ
ハンゴンソウ
ウルイ
ハリギリ
バイケイソウ(毒)
この時期ならでは、色々な野草の芽吹きに出会えます。その中から好みの種を探す感覚は、目的の魚を求める渓流釣りに近いものがある(と思います)。
今回の本命はヤマウド。
そろそろ今年のピークになる、と予想。ピークは年ごとに微妙にズレがあって、これを読むのも面白さです。
まず2箇所、ウドは出てましたが、想像(妄想?)したほどでもなく。
ちっと歩くポイントに行ったら、出てる出てる!
良かった、当たってくれました。
ウドの盛期は、渓魚の遡上の始まる時期と重なります。生え場の標高は結構大事。
前記事でシラメに出会えたと書きました。遡上・移動の走りだろうか?と考えていたところ。
小淵の深みから。
ギラギラと銀鱗の反射が美しい。「よおし、尺だ」って声に出るのですが、何度出会っても嬉しい。やはり動き出してましたね。
パーマークが消失した魚体。遡上初期はやや小ぶりなシラメタイプが多いみたいです。・・「私が大型を釣れないだけ説」はありそうだけど(笑)。
これも尺シラメ。このタイプが数尾釣れ、他は25cm前後、くらい。
渇水、連休のプレッシャー、しかし魚たちは元気でした。
春から初夏は場所によっては、渇水気味の方が魚の反応が良好なことがままあります。これは多分、渇水時は水温が上がるから+水源地の山が深い渓は、降雨増水時は融雪で水温が下がるから、ではないかと。ちなみに渇水で水温が上がると、コイ科の魚達がメチャ元気で困る事にもなりますね。
その日の気温水温も大事ですけど、前日比で上昇か下降か、それによって状況が変わる。これはその日の計測では分かり難く、しかしその推移を知るヒントが、河川周辺の山の植物類と菌類にある、と私は考えてます。
今回は釣りでは、渇水+水温上昇が良い方に働いてくれた感じ。連休明けの渓は、厳しい条件を引くと大変ですけどね。渇水・平水・増水、その程度と当日の天候も含めて、状況次第で魚の反応も大きく変わるものと思います。
強い引きで、大型が来たかと思ったら、スレ掛かり(笑)。このアマゴは背の黒点が少ない。
イワナも元気。
泣き尺サイズまででしたが、割と型揃いでした。
魚たちが活発な時は、釣り方の研究にも、個体差の観察にも好適。
渓魚が好反応な日でしたが、野草もこの時期ならではで、捨て難い。
私の場合は山渓では、渓流魚も植物類も、意識を向ける対象が増えるほどに、楽しさも増すと思っています。あっちもこっちも、見たい・触れたい・やりたい事が沢山ある忙しさは、悩ましくも幸せ。
今回の山渓はとても楽しませて貰えました。感謝!