前記事からの続きで。
夕方まで釣って、車中泊。翌朝から午前中のみの釣りです。一泊二日で、実釣は一日弱。
前日の魚の反応が好感触で、条件変化が起こる気配は無いので、期待しつつ入渓です。何でこんな時に限って時間制限が、と愚痴っても仕方無し。
まずはイワナ。
何だか「細長い」ですね。この後も、何尾か痩せたイワナが出ました。夏痩せでもないでしょうに、どうしたかな?
このイワナは良い体躯。やはり個体差がありますね。
魚の悪口言っちゃイケマセンが、細いより、ガッチリした魚体の方が引き味も良く、出会えると嬉しいのは正直なところ。
こう言うのは狙い分けられるモノなんだろうか?
遡上型アマゴも、↑のイワナと同じ淵から。
両者ともカケアガリに居ました。
前日から、割と当たりだった釣りをそのまま持って来ました。
当たるポイントは深み〜カケアガリ。今回はイワナもアマゴも、やや緩やかな流れが反応良好です。絶対はないので決め付けは良くないですけど、傾向が掴めれば、その日その時間帯は狙いが付け易くなります。時間が限られてる時は特に。
一夜明けると傾向がコロリと変わることもあるのですが、今回に関しては私的予想通りで、条件変化はあまり無い様子。
ただ、朝イチは幾らか空気が冷えたからか、コイ科の魚が静かでした。
しかし陽光が差してからは、出るわ出るわ。
これなんか、35cmくらいあるのじゃないか。サケ科魚種のような鋭い引きはしませんが、結構な重量感です。
流れの緩みに渓魚が入っていて、しかしそんな場所はコイ科の巣窟でもあり、どうしたものか。
ドン!と掛けたら、凄い引き。
何と、ニゴイのスレ掛かりでした。そりゃよく引くワケです。姿が見えた時には、笑ってしまいました。今年初遭遇です。
コイ科の反応が続くと、油断しがちになるのがマズいところ。
「またウグイか」なんて言ってると、本命が突然出てドタバタさせられたりで。
水の大きな動きは来てないですが、遡上型は活発。
朝のうちから良型が続けて出てくれるのは気持ちが良い。
魚の引きを味わうだけなら、決してコイ科の魚がダメなわけではないのですけどね。渓流魚の鋭く重い引きはやはり格別で、掛けるまでの難易度と、掛けてから獲るまでの緊張感は、他魚種に無いものがあります。
良い流れから、一発では出てくれなくて。
あれこれ試すうち、ゴツンと来る。そんな感じが多かったです。
時間が少ないので、足早にポイントを探りたい。
しかし粘りが奏効するパターンもありそうな展開で悩ましいです。
後半は時間の焦りから、木も花も見ず。
それに渓魚たちの反応が良いので、釣りに集中しちゃいました。
釣れない時は何しても中々結果が出ないのですが、良い時、良い日はあるもので、そんなにヤヤコシク考えなくても、当たる時は当たる。
こんな時は普段はやらない釣り方を試したり、出て来てくれた魚を多く観察するチャンスですね。
後ろ髪惹かれる感は残りましたが、気分良く退渓。
楽しませてくれた山渓に感謝です。