山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

友達関係に想う

高校の同級生に会いました。実に10年振りくらいに。

詳細は置きますが、彼は病気になり、しばらく動けなくなっていました。

 

再会し、取りとめない話をした中で彼が、

「昔の仲間は長く会わなくても、平気なんだ。ずっと友達だと思ってるから」と。

これは私は正直、嬉しい言葉です。そして同感。

仕事も家庭も趣味も、立場は重ならないのに、会えば何も問題無しです。

 

そこへいくと、社会人になってからの仲間は、ちょっと違います。

同じか、似た趣味を追う同士での会話は、同級生とは違う意味で楽しいです。

数人、釣り話をし始めると止まらない人が居て。

釣り好き同士は大体そんな感じなんですが、それが濃い人の話は特に楽しい。

濃い薄い、ヌルいアツいは私の感覚で、相手からしたら私は薄いかもだし、熱苦しいかもだし。

私は渓流釣り以外にも採集の趣味を並行で持っており、釣り一本の人からは、集中力が足りないと映るかもしれません。全部のリズムが一致する人はいませんのでね。

 

出会えた時には意気が合っても、趣味の楽しみ方は変わって行くもので、それで疎遠になる人は結構います。

渓流釣りを嗜む同士で交流していても、釣りを止める人、他の趣味に転向する人、様々です。釣り仲間から「釣り」が外れたら、「仲間」からも外れてしまう。再会すれば会話は出来ますけどね。

方向性が違っても交流が続く人は居ますが、私の場合はそれは少数です。方向性が似ている中でも少数なので、尚更ですね。

波長が合う合わないが後々出ることもあるし、本当に色々。

 

 

私が若い頃の反省として、幾つか。

「渓流釣りが上手くなりたい」との思いが強くてですね。

出来ることなら知り合えた人たちと、一緒に上手くなって行けたら良いな、と考えてたわけです。私より腕達者は居るわけですから、一緒にと言うのはおこがましいかもですけども。

励まし合い、刺激し合い、互いを高めると言うか。そんな感じになれたらな、と。

でもこれ、そもそも楽しみ方が個々に違って、「上手さ」の方向性が同じとは限りませんからね。ある程度考え方が近くないと、難しいです。

 

人を下にも上にも見ず、対等であること。しかし年上は敬愛すること。

他者の価値観を否定しないこと、自分の考えを押し付けないこと。

私がここは譲らない部分。基本は、皆違って、皆良い、です。

そこらの対人の考え方はそれこそ皆さん違われますから、嚙み合わないことは当然あり、それは仕方なし。

他者様に押し付けるのは控えたいのですが、「一緒にこうしたい」が強いと、それはそれで問題あったなと思います。

自分のペースは自分のもので、他者様は他者様で、重なるところは交流し、そうでないところは距離を取る、それで良いかなと。

 

高校の友人は、もうそういう調整が必要がないです。久しぶりに会って、あらためて昔の仲間は良いなと感じました。

勿論、趣味で知り合えた人も大事な友人で、こちらも良いお付き合いをしていきたいと思っています。