山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

日常の充実を作ること・刺激

人間は面白いもので、危険や不安は嫌いなのに、ドキドキ・ハラハラする事象に興奮するんですよね。火遊びとか、怖いもの見たさというヤツでしょうか。

不慣れな事柄、結果が不確定な事柄は、失敗のリスクを伴い易い代わりに、それに見合ったスリルを感じます。

ハラハラする感覚には刺激があり、ある意味で中毒性が高いです。釣りにはこれがありますね。

ヤンチャ坊主のイタズラも、似てると言えば似てるかも?

 

遊園地の絶叫系アトラクションは「リスクは最小に、スリルは最大に」がキーなんだそう。なるほど、危なくないけど、怖い。ですね。

渓流釣りでは一番のドキドキは、魚がハリに掛かった時。相手がデカいほどに興奮と緊張の度合いが増します。

イトが切れる、ハリが外れる、つまり魚に逃げられることがあるわけで、そりゃ釣り人としては避けたい。

中々出会えない大物だったら尚更で、デカい魚は抵抗が強く、自分は釣り上げたいので、どうしたって必死です。アトラクションじゃないですから、リスクもスリルもありあり。もっとも、魚の方はこちらより必死でしょう。

 

ここで無事に獲れた時には、相手が手強いほどに、つまり緊張と興奮の度合いが高いほどに、気持ちが昂り、その後の安堵感もまた大きくなります。

身震いする、大声で吠える、高笑いする、そんなの、日常ではまず無いですもんね。それが山渓の趣味では起きるのですよ。

 

こうしたことは、行けば誰でもいつでも出会う事象じゃないです。

私なんか、殆ど毎週のように山渓に出ますが、年に数回起きれば多い方。中々出会わないからこそ、興奮するのですね。

その刺激があることで、日々の活力が出て、充実感を得られるのは確かです。

何となく日々が退屈と感じるのは、刺激不足ですね。言葉は悪いですが、「意識が暇」なんだと思います。

ドキドキ感とは、その最中が最高潮ですが、遠足に行く前の小学生みたいなもので、事のずっと前から作れるものです。

それは自分の実体験に則さなくても、どこかからの情報でも良いですね。他者様の刺激体験は、自身にも一部は転用出来ます。羨望や憧憬も刺激ですし、それを転用するのは想像力。

 

いつでも好きに過ごせるわけでなく、たとえ過ごせたとしても、刺激が毎回あるのではないです。日々思うようにならないストレスがあっても、楽しみごとが持てれば、どのようにでもやり過ごせる。

楽しい・嬉しい・面白いの御三家は、お金で解決出来るものもありますけど、自分の工夫で作り出せます。

自分で作る楽しみには努力が必要で、結果に保証が無い代わりに、成功の喜びはことの他大きいです。それはお金では決して買えません。

知識と技術は使うほどに増え、それで刺激的出会いが起こせる可能性が増すのですね。