良い雰囲気のポイントで、魚の反応が遠い。
しばし粘り、ようやくのアタリが小アマゴ。
何で? 色々試しても、状況は変わらず。
ちょいちょいと魚は釣れる。
しかし多くは小型で、7.8寸くらいが精一杯。
ここで出なきゃウソでしょ? って場所でも、出ない。
いやいや、大型とまではなくても、ある程度のサイズは入ってるハズ。しかし思い付く限り色々やってみても、見事に空振りが続く。
何なんだ、これは。水が動く梅雨時期なのに、めちゃ渋いのですけど?
特に淵がダメ。瀬の魚は元気が良くて、活発にアタるが、サイズが上がらない。贅沢言わずに瀬を釣れば、そのうち良型も出ないか、と思ったのですが、出ない。
これはもう、瀬も淵も、良型に無視されてる、と判断して間違い無い。
己が未熟さに歯噛みします。
かなりポジティブに解釈すると。
全然釣れないワケでなく、サイズはともかく数はそこそこ出てることから、釣り方がまるで間違ってはいない。
しかし何かが足りない。こんな日にはそれを探すしかなく、良い機会だろうと。
とは言え、どうしよう。
最近、春先の低水温期の釣り方のアレンジ・バリエーションを研究していまして。
見た目に流れが効いたポイントでも、底流が緩やかだと、渓魚がそこに入ってる事があります。早春の定番のトロ場や淵でない、流れがある場所の狙い方。
表層の流れをいかに躱すか、なんですが、これは春以降でも使えるのです。早春とは着き場が同じではないですけどね。
今回もその続きのつもりが、それどころじゃない。使えるハズの釣り方が、ことごとくペケ。
私は割と時間掛けて粘る釣りをする方です。何とかヒントが欲しくて、今回は輪をかけて粘りました。
幾つかのポイントを歩き、時計を見て経過した時間にビックリしました。実に10時間。
ダメだ。分からない。
普段はやらないような釣り方も試しましたが、付け焼き刃が通じるモノでもなく。
予定時間をかなりオーバーして、一区間を終え。
移動して、別の場所の状況も見る事にしました。
小淵の深部からのカケアガリ、白泡に隠れた場所でアタリ。
むむ、重い。これは「ある!」。
→「ある」とは、私の言葉で「尺以上ある」の意。
いやー、かなり嬉しい。
ありがとう、よく出てくれた。確かに「ある」イワナ。
しかも先に書いた、表層流れを躱す釣り方で。
何だよ、やっぱ釣れるじゃん! やっと手応えあり。
続けて狙います。
もう一丁、これも「ある!」。
マジか。場所も時間帯も違うけど、同じ日。ここまで淵は全滅だったのに。
我ながらよくぞ、この場所を選んだ。
嬉しいやら、驚くやら。何だったんだ、今日は。
最後は何とか締まりましたが、良〜〜い修行をさせて貰いました。
あの打つ手の無い感覚が、まさかこの時期に来るとは。これも経験ですね。
しかし結局攻略は叶わず。また同じ状況に当たったら。その日の為にも、もっと研鑽せねば。
・・続きます。