山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

猛暑渇水時に考える

水位が下がり、普段の浅瀬が陸地に変わるような状況。

完全に干上がっても、雨が降って流れが復活すると、そこには水と一緒に魚も戻ってきます。案外と魚達は状況次第で移動しているようですね。

 

水が少ない時は、川底の形状を観察する好機。

平常時には見えない、深い淵とか、白泡の下とか、実際に見ると、意外に浅かったり深かったりです。

釣りのテクニカルな部分で、見えない川底の形状を感知して、そこをどう狙うか?って重要だったりするわけですが、その前に。

あくまで持論で、釣り的には順序として大事なのは、「大きい方」→「小さい方」だろうと。

大きい方とは、どの地域、どの河川、などの範囲のこと。もう少し詳しく、同河川でも、上流か下流か、加えて本流支流、などもあります。

次にそれを絞って、浅場か深場か、瀬か淵かなど。

最後に、どの沈み石の左右前後、のような、小さなピンポイントになってくる。

釣果を得るには、中小の選択よりも「大」の方が優先度は高いです。狙いの河川を決め、そこから中・小を詰めていけば良い。その為に川底の形状観察は有効です。

私は自分の情報処理能力がそこまで高くなくて、視線があちこちにブレがちなので、何を見るかを意識的に整理した方が良い、と思ってます。

選択範囲以外の観察項で、大抵の釣り場には、流入する支流があります。大小の規模はともかく、水が変わる場所の存在は重要で、それがどの山のどんな高さから来てるとかも、地図等で見ると良いかと(←大事。

また、地下水脈は何処にでもあって、地中に収まりきらない水が地表に出たのが、河川。山の形状を見てると、正確でないにしても、地下水が流入してそうな場所は見えたりします。また水に近い場所で生える植物を知っておくと、水枯れの時期にも地下水の在り処のヒントになりますね。

これは冬と夏に渓魚の着き場になり、川の流れだけでなく、山の形状を観察することは渓流釣りでは役立つと私は考えてます。全体的に魚の反応が渋い日に、何故か連発で良いアタリが出るのは、こうした流入水の影響を受ける場所かも知れません。

私の釣りの記憶の中で。

2018年は夏の水源地に一ヶ月以上もまとまった雨が無く、猛暑渇水。各地で気温が40℃を超え、草木が枯れてました。

釣りには厳しい夏で、釣れる釣れないの前に、河原の暑さで頭がクラクラするほど。 

夏後半から台風の影響で雨が多くなり、水の動きが回復してからは良く釣れた年でした。

あまりに水が少ない時は、釣りが難しい。

熱中症になってもイケマセンから、休息も必要です。ですが難しいから行かない、としてしまうと、折角の観察機会が勿体ない。

キツい時、その時ダメでも観察のデータを重ねることは、いつか釣果として活きてくるものと思っています。