山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

渓流釣りでの怪我

過去、渓流釣りで一番大きな怪我は、右足首靭帯損傷。人生初の松葉杖生活を送りました。

これは今も違和感が残っており、冷え込むと痛い。

冬の渓でマイナス気温の吹雪に見舞われ、凍った岩で足を滑らせ、転倒。この際、滑った足先が岩の隙間に挟まってロックされ、そのまま全体重を掛けて、関節技を極めて?しまいました。

 

「グギッ!!」と、凄い音が聞こえたような。

そりゃもう、痛いなんてモノじゃない。激痛に呻き声を出すばかりで、身動き取れず。

 

20分くらい、寝転がってましたが。

気温マイナス5℃で視界の効かない吹雪の中。衣服に雪が乗ってきます。

携帯の電波は圏外、集落から離れた場所のこと、通りすがりの人の期待はほぼ無し。

 

「このままでは凍死する」

ようやく起き上がりました。

さて、どうしようか。

右足を地面に着けてみたら、踵もつま先も、どこが何に触れてもメチャ痛い。こりゃ、歩行は無理。

試しに、足首を回してみる。右回転、左回転、これは痛くない。って事は、折れてないな。

骨折でなくて激痛なら、靭帯か。とりあえず状況は分かった。幸い、右足以外に怪我は無い。

転んだ川原から山道までは、直線で7、80m程度。ただしデコボコな急斜面。

右足一本使えないが、膝は着ける。這いつくばって進めば何とかなるだろう。いや、何とかするしかない。

 

凍った岩や、雪を被った木などを掴み、歩けるなら何でもない山肌を進みます。

木の枝を杖にしようとしましたが、平地じゃないので、かえって邪魔。

ちょっと大きな岩があると、乗り越えられずに這って迂回するのですが、これが結構大変。

やっと山道に出て一安心。この時点で、指先の感覚がなく、手に力が入りません。

後は車まで戻れば。

 

・・・・・・・

 

帰宅して、靴下を脱いだら、足首外側がピンポン玉みたいに腫れ上がってました。

 

 

あらためて考えました。

 

転倒したのが川向うだったら?

氷点下の寒中水泳しないと戻れない。

 

山道からもっと遠く離れてたら?

たかだか数十m程度で大変なのに、キロ単位だと、どうなっただろうか。

 

幾つか間違ったら遭難、最悪は・・。

さすがに懲りました。

 

懲りたのは確かですけど、冬の釣りは止めてません。

冬の渓はその時期にしか見られない、雪と氷の景色の美しさがあります。

今は町中からほど近い、入退渓の容易な場所を選んで釣行しています。

 

釣りに命懸けるのは、どうかと思いますしね。

渓流釣りはとても楽しい趣味ですが、少し間違うと危険もあります。

皆々様にも、事故や怪我の原因には留意して、渓流を楽しんで頂きたいと思っています。