山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

渓流での事故

道路脇で釣り支度をしていたら、漁協の方が声掛けに来られました。

勿論私は鑑札は持っています。それを見せ、しばし立ち話。地元の方に直接話を聞ける機会は大事にしたいものです。

で、聞くとこの方、私が渓で何度かお会いした方の友人らしい。出会いの縁は面白いです。

 

その話の中で、先日某支流奥へ釣りに入った方が、亡くなったとのこと。

明日は我が身として、自分も気を付けようとあらためて思いました。

 

詳しい事故の状況までは分かりません。

ただ、私もそこは知っている場所。入退渓がし難くて、落差の大きなポイントも多い渓流です。

何となくですが、事故が起きるとしたら、こんなの・あんなの、って想像します。滑落しそうな崖、滑り易い岩肌などなど。

 

渓流での事故があった際、「山の遭難」と「川の水難」の両方があるわけです。

おそらくですが本件は前者。流されて戻れなくなるほどの水量のある河川ではないですのでね。釣り人がまったくのカナヅチで、深みに落ちた、とかなら分かりませんが。

話を聞いて場所から察するに、足を滑らせて転倒、あたりが原因じゃないかな。

 

他に思い付くところでは。

源流域では遡行したら、山を歩いてエスケープか、入渓点に下って戻るか、道なき渓では、土地勘が無ければ地図地形を読まないといけません。これで道迷いしたら、遭難事故になり得ます。

 

事故の詳細が分かれば、気を付けるのは正解でしょう。

だけど同じ場所で同じシチュエーションで同じ事故、というのは、自然相手ではそうそう無い。似たような場面に遭遇した際、忘れずに手を打つくらいですね。

それに体力や技術などの能力値や、装備品にも個人差があります。慣れてるから大丈夫とも、不慣れだと絶対ダメとも言い切れず、です。

 

私は趣味で山渓に入っていて、危機回避もまた大事な力だと考えています。

安全無事であることは、遊びで良い成果を出すことより、重要度が高い。

 

 

山と川(+海、湖沼)関連の事故では、例年1000人ほどが亡くなっています。私の住む岐阜県では、20人くらいですね(年により増減あり)。

渓流釣りだけに限定すると、事故がどのくらいになるのか分からないです。水難事故の2~3割が釣り関連と言われてますが、これは海も湖沼も含めた数です。

また母数をアウトドア趣味の人限定にすることは出来ず、山間や海辺に住む方や、仕事で山川に出る方々の事故も含まれてます。岐阜県内の事故死者数も、岐阜県在住の人だけカウントしてるのではないですしね。

 

例年1000人くらいが亡くなる、と言うと、歩行者が車に撥ねられる事故死者数と、ほぼ同数。比較対象として適当かは、ともかくとしまして。

仮に釣り関連がその中の300人だとしても、数的にこれが多い・少ないの感想は分かれそうです。

私は数字の大小でなく、誰でも事故や怪我など無い方が良い、と思う次第です。