私の地元で、真冬になっても出会える、数少ないキノコの一つがシモフリヌメリガサ。小型はフユヤマタケ、と呼ぶようです。
華奢なキノコで、落ち葉に埋もれてることもあり、探すのに少々ホネが折れます。
ヌメリガサ科のキノコは「コンキタケ」とも言われ、集めるのに根気が要るから、だそう。上手いネーミングだと思います。
このくらい大きいと嬉しい。
カサが4〜5cmもあれば、このキノコでは大物の方。
足が長い個体も多いです。発生地により、短足だったり、足長だったり。
フユヤマタケは、発生期間が長めなのが良いところ。空気が冷え込み始めると出てきて、他のキノコが姿を消す冬の間に出会えます。
一つ見付けると、大抵は周辺にも幾つか出てます。群生ファン?の私としては、まとまって出てくれると、とても有難い。
冬場は積雪する地域には近寄り難いです。というより、生え場が分からないと、雪景色の中でのキノコ探しは大変なのでね。
標高を下げ、日当たりの良い場所を歩くようにしている次第。幸い、私の地元近辺は雪は少ないですし。
さて、フユヤマタケには出会えました。時間がまだあったので、場所移動です。
ドッシリとしたヒラタケが、単発で発生していました。
これ一つで、シモフリヌメリガサの50個分くらいのボリュームじゃないかな?
色艶良し、状態はベスト。
その近くには、何とも可愛らしい形のヒラタケが。
群生に出会うのは厳しくなってきましたが、綺麗な個体は嬉しいものです。
ツブツブのヒラタケ幼菌。
これは良い。新しい発生があり、まだまだ楽しませて貰えそうです。適度に雨が降れば、今時期なら10日〜2週間後くらいに大きくなるはず。乾燥が続くと、育たず朽ちる場合がありますけどね。
ふと、以前書いた記事を思い出しました。
毎度似たような休日の過ごし方が、飽きないか?と。
飽きてるワケではないですが、山渓遊びでは冬は、違うアイテムが取り込み難い季節だとは思います。他に遊びのネタがあるなら、検討したいのは正直なところ。
・・って、同じような事を、毎年1月には考えるのですよね。
真冬に出会えるキノコは貴重で、休日に一所懸命になれるものがあるのは幸せな事です。とは言え、どうしても種が限定的で、似たような環境を選んで歩くことになるのは否めない。
本業?の渓流釣りはまだ始まらないし、何か他の趣味が欲しいのは正直なところ。行動の選択幅を持ちたいのと、新鮮さを常に感じたいから、かな。
何やかんや考えるのですけど、冬場のキノコが見付かるようになってから、今時期が楽しめてるのは確かな事。贅沢と言えばそうなのかも。
楽しみつつ、でも次を探す。そんな感じで良いかなと思います。