いよいよ寒波が入り、山々が白くなりました。
岐阜県南部の私の住む地域は積雪は少ないですが、朝晩は氷点下に。ここまでの暖冬傾向から、急に冷え込んできました。
キノコも凍り付いているだろう。
冬でも元気に発生する、ヒラタケを見に行くと。
「おおーっ!!」と声が出ます。
これはこれは。見事なタワーではないですか。(隙間が無いほどキノコが木から発生する様を、「タワー」と呼びます。)
綺麗だな~。
案の定、凍ってました。
触れるととっても冷たい、ですがこの光景に出会えて胸中は暖かい。
立ち木にグルリと生えてます。
朝から幸先よく大当たり。今年一番のタワーです。
先だって降雨が来て、おそらくその時に育ちましたね。雨後に冷えたので、朝晩は凍って保存された状態だと思います。
もう一つ、群生を発見。
ヒラタケらしい、一箇所でブワーッと出てます。
良いタイミングに来られました。
アラゲキクラゲ
中々のサイズで、状態はベスト。やはり降雨で成長したのでしょう。
これらは樹上生。
雨の影響が吉なら、地上生のキノコはどうだろう?
場所を変えてみました。
フユヤマタケ(シモフリヌメリガサ)
アミタケとヌメリイグチも、ほんの少し残っていました。
地面には水気が感じられますが、発生量は少ない。もっと出てると期待してたのですけど、イマイチ。
いつも思うところで、このあたりの読みが甘く、私は事前の予想をよく外します。発生のタイミングを、もっと当てられるようになりたいです。
もう一度、場所変え。
すると、ヒラタケはこちらでも元気。当たり日ですね。
このところ山から離れていまして、3週ぶりのキノコ探し。一昨年も12月にヒラタケが大量に発生しましたが、今年のこれは予想してなかったです。
私が聞いた情報では、今年のヒラタケは当たり外れに地域差があるらしい。
これは大きい。ちょっと育ち過ぎかな。
このくらいの身の締まった、表が濃いグレーで裏が白いヒラタケが良い。
暖かいうちは全体が白く、寒くなると色が濃いものが多くなります。
これは珍しい、奇形ヒラタケ。
たま〜に見掛けます。カサもヒダも湾曲して、標準の個体とは印象が違う。でもヒラタケなんですよね。朽ちてるわけではないです。
昨年も一昨年も、この場所では同じような形状のヒラタケが出ました。材の問題なのか、環境なのか、この個体のDNAなのか、不思議。
画像だけだと、何キノコか判り難いですね。触感、香りも大事な判定材料です。それと、生えてる場所も。
それにしても、良い光景。見惚れてしまいます。
私はやはり株立ちする群生キノコが好き。
寒中、気持ち良い山歩きが出来ました。