山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

冬のキノコを探すこと

私は冬に発生するキノコがある事を、山渓遊びを趣味にする前は知りませんでした。

山関係のネット情報で、雪景色の中を歩き、キノコを探してるのを見て、自分も行ってみようと。

ところが当時は歩けど歩けど何もなかったり、ほんのたまにポロリと発生してるキノコを見付けても、あまりに労力に対して出会いが少ないと感じていました。

12月以降のキノコがある程度狙って探せるようになるのに、5年くらい掛ったのかな。最初の頃は、「自分の歩いてる範囲には、キノコは冬は出ないのではないか」と結構本気で考えましたけどね。

以前は冬は海や、淡水のワカサギやオイカワ等を釣って遊んでいて、冬季の山を知らなかったので、寒中のキノコを覚えるのに時間を要したのかもしれません。

それでも続けて山に行ってたのは、冬の釣りに今一つ物足らなさを感じていて、新たな遊びを探したかったですのでね。

何処かの誰かは冬キノコを楽しんでいる情報があるわけで、では自分も何とかしようと、それで今に至ります。

私が行く範囲では、エノキタケ、ヒラタケ、キクラゲ、フユヤマタケ(シモフリヌメリガサ)、これらは真冬でも条件が合えば発生します。

冬口であれば晩秋キノコが残っていることが多く、暖冬傾向の年だと、複数種に出会えることも珍しくない。食用種に限定するなら、10種前後、程度ですかね。冬にそれだけあったらラッキー。

探せばキノコは冬でも出てるのですけど、降雪があると一気に難しくなります。埋もれて見えなくなりますからね。

 

晩秋以降のキノコは、冷え込んでからは虫が付かなくなって、その意味では状態が良い。ただし、発生しても朝晩は凍ってしまい、成長がとても遅いです。

キノコ探しのメインシーズンは、やはり秋。数量を問わないなら一年中何かは出てますが、10月頃が一番の発生時期です。その時期に山をよく観察して、キノコの出易い環境を覚えると、冬でも見付けられるかと。

晩秋以降の寒のキノコは、樹上生で株立ち群生する種が多く、個人的に私は好み。紛らわしい毒キノコはあまり無いので、割と安心でもあります。

この部分に関しては晩秋から冬は、キノコに入門するハードルが低め。しかし種類は限定的で、出ない場所には本当に何も無い。

樹上生のキノコが何の木に着くかが分かると、見付け易いです。

私は樹種名は曖昧なものが多いですが、どんな樹皮に何が出るかは観察である程度知ってますので、そうしたポイントを集中的に見るようにしています。

 

私は渓流釣りに趣味の中心を置いていて、フィールドである山渓の自然を知るアイテムとして、キノコは非常に良いと考えています。

冬にも知識の蓄積が出来、そうでなくてもキノコを探すこと自体も面白い。となれば、種は少なくても、寒中歩く楽しさがあると思っています。