山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

「たまたま起きた事」からの思い込み(勘違い)

先輩からのアドバイス

「天然の山菜やキノコは、人に上げる時は気を付けた方が良い」「それ食べて体調崩したら、山菜やキノコのせい、そして採ってきた人のせいにされるから」と。

これは確かにありそう。

日常で「腹痛い」「頭痛い」なんて事は起きるわけで。

「貰ったキノコ食べた日に腹壊した」→「アレは毒だったのだ!」って直結してるとは限らない。「人(体質)によっては」な場合も。

この出来事を「貰った食材が毒だ」と判断されたら、その「思い」を引っくり返すのは難しいでしょうね。勿論、採ってきた人が間違った可能性もあります。ですがこれは、直後に病院で検査でもしないと、本当のところは分かりません。

友人知人に山菜届けたりしても、私には今のところクレーム?はきてないですけどね。

私は睡眠障害を持っていますが、ある時、チョコレートを食べた日に、快眠できました。それで何度か試してみたのですが、それは「たまたまだった」みたいで、その後は効果が見られず。

これは「良い事」だったので何度も挑戦しましたが、「悪い事」の方だと、検証が困難ですね。

私を含めて自然が相手の趣味を持つ人は、想定外の事象と出会う経験をすることが多いと思います。

渓流釣りでは、ある時によく釣れる方法が見付かっても、同じ釣り方が次はまるでダメだったりします。気候や水況、季節進行等々、条件設定が毎回違いますのでね。

上手く釣れても、下手を打っても、それはその時の結果でしかない。つまり「良・否の判断」が固定され難いです。

なるべく柔軟に、その時々の自然の変化を見て、対応力を磨く。よく釣れる結果に近付くための傾向はありますが、全条件に通じる絶対的な釣法は存在しません。

釣りで上手く行った・行かなかった際の「たまたま」は、環境要因なのか、技術的要因なのか、その双方組み合わせなのか。

他の事柄でも、先の貰い物の例なら、腹壊したのは、山菜が原因なのか、体調の問題なのかとか、究明に似たような思考が当たると思うわけです。

一つの過程と結果を見て決め付けてしまう事は、他のより良い結論を失うことになりそうで、気を付けたいなと。

釣りを含めて自然の遊びの趣味では、何度も通って検証する機会がありますから、柔軟性のある思考を保つには役立ってるように思えます。経験からの結論や、そこからの予想が何度もアッサリと引っくり返されますのでね。

思い込みとは曲者で、固定観念になると、それを疑う事が難しくなります。年齢を重ねれば尚更。

「何度も経験して出した結論」だとしても、もしかすると違う答えがあるかも知れない。10年前の常識が今では真逆、なんてザラにありますしね。

百聞は一見に如かず、は本当ですが、少ない経験から導いた解答は、時として勘違いかも知れません。