私は一釣行で、同河川を通すこともあれば、ほどほどに切り上げて別河川へ移動することも多いです。
仮に朝一番のポイントでよく釣れたとしたら。そのまま続けるのも一手ですし、移動先もよく釣れるとなれば、それは条件的に良い日、となる。そうでないなら、最初の河川と何が違うのか?その考察がテーマになります。勿論移動先の方が好釣な場合もあって、そうなればラッキー。
こうした繰り返しで、その日その状況で、何処でどんな釣り方が合うかを探していく。
行き先の選択は、知った渓、未踏の渓、久しぶりの渓と、色々。
以前よく行った河川でも、数年も過ぎれば流れがまるで変わるなんて、ザラ。水害級に荒れればその後数年は、魚影が戻らないこともあります。一時はその渓が分かったように思えても、振出しに戻ると言いますか。ですが過去に魚を多く育んだ渓であれば、時間を掛けて元に戻る可能性は残ります。
なので良く知らない地の場合、あまり釣れなくてもその後数年で好転することもあるわけで、数回釣りをした程度でその地を判断するのは、止めた方が良いかなと。
ただやはり、よく知らない渓流でいきなり大釣り出来るほど、渓流釣りは甘くない。ポイントの構えが分からない地では、入った区間の良否はクジ引きみたいなものです。
私だと、とりあえず車を停めて入渓しても、大体は貧釣になります。そこから上下流へ探索範囲を広げるうち、好ポイントが見付かって良い釣りになれば、その後の行き先の選択肢がやっと一つ増える。
何尾釣っても小型ばかり。そんな河川だったら。
それは自身の腕前不足なのか、そもそも良型が育ち難い河川なのか、判断に迷うところ。
ある程度通わないと河川の様子が掴めないのは確かですが、何度釣っても感触が上がらない場合は見切りも要ります。
通ううちに見切るにしろ、良い釣りが出来る条件を見付けるにしろ、時間が掛かる。
事前に情報収集する意味として、その時間を短縮できる期待はあると思います。私も知人経由、ネット、各漁協からなど、各種の情報は見ています。
ですがどこからのネタであっても、自分の目で見て、実際に釣ってみないと分からないことは在るわけで、私は情報がどうあっても、自身で納得いくまで詰めたい派です。その方が良い結果に繋がった時に喜びが大きいですから。
釣りの目的として、釣果では私は「型狙い」。次に、「地域の固有性」。渓魚は河川ごとに異なる特徴があり、更にその中でも個体差があり、興味深い。その特徴はサイズが大きいほど顕著で、やはり最終的には型狙いになります。
釣果を上げるためには釣り方の技術的工夫が必要で、また相手となる渓魚にも周辺の自然にも深く広い知識があった方が有利。こうした「攻略」は、結果だけでない過程の面白さもある。
加えて、景色や水の美しさ、周辺の自然が自身の好みに合うか、それらも大事な要素。
自身の思い通りの過程を経て、狙い通りの結果を見るには、足繁く各所を廻るしかないな、と思っています。