渓流釣りでは子供でも初心者でも、渓魚が居る河川でそれなりのポイントに入り、適した道具を使えば、悪条件でなければ幾らかの渓魚は釣れます。
私も今までに何度か、全くの初心者を案内して釣りに出たことがありますが、魚には出会って貰えてきました。
初めに伝えるのは基礎的動作だけ。細かな説明は後、実践が先、が私流?です。
思うには、渓流魚を釣ること自体は、そこまで難しくはないです。
ところが難易度の高い魚やポイントがあり、求める成果によっては、易々と良い結果は得られない。
つまり間口は広く、奥は深い、と言うところです。
中々手に出来ない大型渓魚。
ですが案外私の場合は、出てくれる時はアッサリと出るもので、過去を振り返ってみても、そんなに特殊な技術を駆使して釣れてるかと言えば、そうでもない。好条件の時に好ポイントに入れば、大物に出会う確率は高いです。経験が浅くても、ビックリの大物釣果の経験をお持ちの方は居られますしね。
しかし好釣果を毎回のように出すとなると、そこは別次元。
冬の渇水・低水温、春の雪代増水、夏の高気温・高水温・・等々、厳しい条件では釣りの難易度がハネ上がります。
私が初級の頃、大型をガンガン釣ってる先輩たちが居て、「何がそうも違うのだ?」と散々考えました。
腕達者な釣り人は、微妙な技術的操作が上手いです。釣れると釣れないを分けてるのは、ほんの僅かな違いでしかないことが多々。その僅かな差が大きいのです。
大型魚を狙ってコンスタントに仕留められるか。また、釣り人の多い激戦区で安定した釣果が出せるか。これらは如実に腕前が現れる。
このあたりになると、渓流釣りは高難度になります(←私は修行中。
技術は勿論、条件の読みも重要で、無闇に竿を振っても結果は出ない。
ある程度慣れた釣り人なら「ここは良さそう」なポイントの選定は、そんなに大きく違いません。それをどこまで詰められるか。詰めたとして、狙い通りに釣りが運べるか、ですね。
移ろう四季の中で、毎回同じように魚が釣れる場所や釣り方はありません。水量の増減、水温の変化等々、魚の動きは条件次第で変わるものです。
これらを読み、事前に河川とポイントを絞る判断には、ある程度経験が要ります。
総論。
渓流釣りは、求める成果と取り組み次第で、易しくも難しくもなる。
何処まで追っても終わりはなく、ゆえに初級者でも、上級者でも、いつまでも楽しめる。
難しく考え過ぎず、気楽に竿を出すのもヨシ。それでも釣れる魚は釣れます。
自身の技術と知識のレベルが上がると、楽しみの幅が増え、深められる。それには現状を破る努力が必要で、ここに継続して取り組む意味があります。
趣味を楽しむには、あまりに楽勝でない、程々の難しさがあった方が良い。渓流釣りの難しさは、途方もないものではないですが、簡単にクリア出来るほど易しいものではないと思います。