山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

ようやく当たりを引き出す釣り

「諦めたら、そこで試合終了」って名言?を思い出しました。

散々粘って、ようやく出会えた一尾。

 

鼻曲がりになり始めた口先、薄っすら婚姻色の入った魚体。見惚れてしまいます。

やっぱ、オス♂は格好良い。

 

しばし攻めて、反応はあったものの、取れず。

時間を空けることにして、再度狙って掛けました。

仕掛けをコマメに調整し、魚の目先を変えるよう、工夫して出せた魚。この「マメさ」は大事だな、と再認識です。

 

そんなにドデカい魚ではないですが、出会いの過程と、その魚体の美しさとが相まって、お気に入り度が高め。諦めなくて良かった。

ややこしく考えなくても当たる時もあれば、苦労を重ねてようやく一尾に辿り着く釣りもある。どちらかと言うと、後者の方が学びが大きい気がします。この魚までに、どんだけ空振りした事か。

 

今年はアマゴが不調年っぽくて、それより何より、猛暑渇水にて非常に釣り難い。今回だけでなく、梅雨明け以降は苦戦続きです(←アマゴ狙いでは。

私の腕が足りないと言うハナシなんですが、雨の来ない事には参ります。

「そんな年もあるさ」と、見切る部分もあり、しかし諦めたくはない。

 

雨があまり降らないのに、夏キノコは頑張ってます。

しかし幼菌が少なく、今年はチチタケはこれでピークアウトかも知れない。

 

これは・・シロヌメリイグチ?

こりゃ少々驚いた。秋口に発生する種なんですがね。何でこんな残暑厳しい今頃に。この時期見たことない気がする。

 

ミズの実。

そろそろだろうと思ってましたが、いよいよ実り始めました。秋入りのサインの一つです。

 

体感は夏ですが、魚の姿も、キノコも植物も、秋準備に入っています。

ただ、それには個体差は当然あります。まだ暑いし、夏と秋の混在した状況ですね。

 

渓流釣りでは今時期、魚の動きの追跡が非常に難しくなります(私は。

これまでの時期とは違った難しさがあって、それは大体お盆前後から始まります。

想像では、渓魚の成熟が進んで、行動が変化することが一因ではないかと。

 

ソバナの花はそろそろ終盤。綺麗なんですが、この花の時期は釣りが厳しいことが多くて、何となく嫌(笑)。

 

菌類と植物類は季節進行を知る、大事な観察対象。

釣りが難しいのは別に良くて、それを何とかしようと、張れるだけアンテナを張り、状況を予測します。しかし考えても、想定通りに釣りが進むことは稀。

だけど思考を停止したらそこまでで、諦めなければ偶にでも当たりが引ける可能性が残る。

この時期は経験上、意外な良い魚が出ることもある、バクチ的状況だとも感じます。厳しい時、良い魚に出会えて、僅かでも自然への理解が進んだ感覚は、私にはことのほか嬉しいものです。

 

今回の釣りでは、厳しい状況の中で、カスるくらいの小さな、でも確かな手応えがありました。

この手応えも次にはまた通じなくて、「何でだ?」ってなるかも。いや多分、きっとそうなる(笑)。自然の為す事はこちらの想定外の連続で、だからこそ面白い。

 

〆に狙いの魚に出会えて、良い夏休みだったな。感謝!