前々から地図で見ていて、行ってみたかった渓流。入り口は何度か釣っていて、その奥はどうやっているだろうか。
正直に書くと、あまりに水が動かなくて、困ってるのです。
そんな時は、いつもなら行かない渓を歩くのもヨシ。何処も厳しいのは同じと思いますけどね。
↑の画像は流れが絞れてるので、水流に勢いがありますが、ここもやはり渇水です。
要所でちょいちょいと竿を出し、イワナたちに出会えました。残念?ながら、ここの魚はヤマトイワナではなかったです。
予想通り、反応は渋め。でも行きたかった渓を釣れたのは良かった。型は細かめでしたけど、何処かには良型も居るかも?またの機会にはジックリ探ってみよう。
標高の高い渓は涼しくて、冷たい水が心地良かったです。
谷イワナは、黄〜橙色に腹部が着色してます。
深い源流域ほどこの色が濃いですが、そもそも何故なんだろう。
小谷の釣りは程々で切り上げ、次は山。夏の楽しみは釣りだけでなくて、私はキノコも気になる。
私の好きなチチタケ。
これはボチボチと出ていますが、他のキノコが少ない。雨が降りませんから、どうしようもないですね。
ミズ(ウワバミソウ)の群生地。
早い年なら、そろそろ実(ムカゴ、ミズコブ)が付きますが、ここではまだ小さめですね。あれは美味しくて、初秋の楽しみ。今年は猛暑が居座って、秋入りが遅れそう。
私は採集も好きで、季節ごとに狙いの種を探してます。それ自体が楽しく、また菌類・植物類は季節の変化に敏感で、暦で見えない季節の移ろいと、釣り上げないと観察できない渓魚のコンディションを知らせてくれると私は考えています。
オスアマゴの口先が尖って来てます。
角度を変えると、ほんのりと婚姻色が見え、秋入りが近いのは確か。
こちらは今年好調の良型イワナ。
イワナは産卵がまだ先で、この時期では外見的な変化は感じません。
今年は猛暑渇水な割に、何故か冷水性のイワナが良く釣れる、何とも不思議な夏でした。これはどんな意味があるのだろうか。
写真の撮り方を変えてみると、これも面白い。何か言いたそう?な目をしてるな、などと(笑)。
イワナの確変?はまだ続いてますが、秋までこの調子なのかな。
実は遅まきながら、私の夏休みでして。
お盆と正月くらいしかない、貴重な連休なんですね。何とかここまでに雨が降って欲しかったのですが、残暑は厳しく、水量は少ないまま。
キツい状況は渓流シーズン中に何度も現れますが、ここまで渇水が続くとは想定外でした。と言うか、こんな年は無かった気がします。
関東甲信越では、ダム水が少なくなって、取水制限が検討されてるそう。私たちの方面は、梅雨時期に雨があったおかげで、水不足は言われてないですけどね。
自然の為す事は、いつも想定外を含んでます。私が考えたマニュアルとかセオリーとかは、まるで通じないことが多々。
2年前にアマゴの好調年があって、その時の仔魚たちが育てば、今年も当たるかと思ってましたが、どうもそうではないみたい。
分からないことだらけですが、それでもこの状況を楽しめてるのも確かで、やはり自然に感謝です。
・・夏休み最終話に続く。