山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

猛暑渇水の2023年夏の釣りから考える

1994年は異常渇水と言われた年でした。この時は中部の各ダムが水不足になり、一部で夜間断水。

その後の2005年、またダムが減水し湖底が丸見え、小さな沢が流れてる状態でした。この年は台風から大雨が来て、水量が回復していきました。

近年では2018年、2020年は、夏に雨が少なかったです。

傾向として私の住む中部地方は、梅雨に雨が多いと、秋雨前線が静か。空梅雨だと、夏以降に降雨が多いです(絶対じゃないです。

 

さて2023年。

地域によっては1994年に匹敵する少雨。これが全域ではないので、あまりニュースになりませんでした。逆に集中豪雨による災害が起きたりもしています。

ダム水が枯れ、農業被害の話もあり。

中部(名古屋地区)に水不足の報道が無かったのは、夏までで水源地のダムがほぼ満水だったからですね。

 

私の遊び場周辺の河川では、コケが腐り、青藻が生え、浅瀬で息絶えた小魚が居て、渓魚狙いには全くよろしくない条件。

 

以下は私感。

この状況で心折れずに釣りが通せたら、今後同じような年に当たっても、何とかなるのではないか?

と、考えることが出来たのは収穫でした。

 

今シーズンが良型イワナの当たり年で、厳しい夏も楽しませて貰えたのが大きかったです。

そのイワナも晩夏からシビアになり、ちょっと折れそうでしたが(笑)。

 

釣りをする上で大事なのは、「ゴールの設定」と、「ゴールへ向かう優先順」だと思うのです。

私の場合は、感動で身震いするような良型渓魚がゴール。出来れば「好きな」場所、釣り方、釣り具で。更には山渓の自然を広く楽しみたい。

 

ゴールへの条件設定が合わなかったらどうするか。今年の例だと、水が少なく微温い渓流は、私の好きな状況ではない。

それで諦める(もしくは言葉悪いですが、逃げる)を選ぶと、ゴールに着けなくなります。

 

好きな釣り=良く釣れる(=楽しい)、とは言えず。

自分の好きを通すのか、ゴールである良型の釣果を目指すのか、その辺がゴールと優先順の設定かなと。

私は良型渓魚が優先ですが、何なら、その時々で設定を変えるもアリ。

東京と大阪で同日にイベントがあっても、行けるのは一方。このように、何かを選び、別を捨てる場面もあり得ます。

 

その日その時に狙ったように釣れなくても、経験は重なるもの。釣りは釣れない時ほど考えるので、その時の思い付きが、いつか活きるかもしれない。

 

渇水が続き、普段は見えない川底の形状を観察するには、今年は好都合でもありました。

悪条件でも得るものを探したい。

こんな時にも幾らかでも魚の反応が良好なポイントの特徴を見る等、「何か」がゴールに繋がるはず。

キツい状況で苦労があるほどに、好釣果に出会えたら喜びが増します。

 

しかし。

今年の厳しさは中々で、モチベーションの維持が大変でした。

あまりに厳しいのは心が折れますのでね。願わくば今後は、このような年には逢いたくない。それでも今年は通せた。猛暑渇水に対する免疫が、多少でも高くなったかと思っています。