・梅雨明け以降の猛暑渇水
渓流シーズンにおいて、これ程の少雨の展開は想定外でした。
長く渓流釣りをやってきて、こんな年は初めて。夏場は釣りには非常に厳しかったです。
・良型イワナ好釣
春先から良型イワナが多く釣れました。30cmを超すサイズのカウントでは、過去最高数。
昨年、その前年から続く、良い条件があったのかと思いますが、それが何なのか分かりません。
この2項が本年の状況で、印象に残った事柄。
今年は渓流釣りで、総釣行河川は60本でした。本支流の合計で、長い距離を通した大きな本流でも、一区間のみ釣った枝沢も、一本は一本としてカウント。釣行先は岐阜県が中心で、長野、滋賀、新潟が加わります。
また、久しぶり河川の再開拓をしてたのですが、夏の超渇水にて頓挫。続きは来年以降です。
以下は季節ごとに起きた・感じたこと。
冬~初春
2月に一部の渓流が解禁。例年厳しい釣りが多い冬場でも、今年は好調な日が多かったです。
3月に広範囲が解禁となってからは、早期から魚が動く期待のある本流域へ。
私はヤマメかイワナが狙いですが、冬場にも活発なブラウンやニジマスとの出会いが多め。河原の積雪量が少なく、攻め易かった初春でした。
春~ユキシロ期
融雪と降雨で大水になることがあり、しかしそうでない日は渇水、傾向が極端でした。
春の本流域では、数が釣れました。
尺超えのイワナや銀毛アマゴも4月から出始め、釣果が安定して良かったです。
5月からは、遡上系の良型が出始めました。ここから梅雨までは、数型共に好調。
梅雨時期
この辺りから、やや異変が。
良型が数的にまとまり易い時期ですが、どうもその数が少ないのか、水況が良い日でも、渋めの展開が多くありました。
それでも40cmを超えるイワナ、アマゴが釣れ、数は少なくとも型が良い、そんな印象。またこの頃から、イワナの良型がよく釣れました。
梅雨明け~夏
7月10日頃から水位が下がり始め、雨の降らない日が続きました。
猛暑渇水により水温は上昇し、川底のコケは腐り、アオモが生え、条件的にはかなり厳しかったです。
アマゴの反応がシビアで、しかし何故か勢いがあったのはイワナ。これが不思議です。40cm超えの大型も数尾出てくれました。
晩夏~秋
渓魚達が秋準備し始める晩夏、渇水状態が続き、好調だったイワナがやや静かに。
暑さが残り、秋入りが非常に読み難く、頭を捻るばかりでした。
それでも魚達に出会えていたのは、渇水になる前から狙いのポイントを探し回っておいた成果だったと思います。
秋の釣りでは、渇水が拍車を掛けて、ミスが連発。己が未熟さが悔しいところです。
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2023年の総評としては、「納得出来たが、満足に至らなかった」。
クドいようですが、夏以降の渇水は過去にない水準で、しかしその中で学ぶ事が多かったです。
状況がどうであっても、諦めず取り組み続けた事で、楽しめたと振り返り、それで納得しています。
残念だったのは、身震いするほど興奮する体験が、今年は無かったこと。また、秋色の大型のオスが捕れなかった。満足に足りないのはその辺です。状況を打破する力がもっと欲しい。
とは言え、好釣も何度もあり、やはり良いシーズンでした。
残した課題は来年以降に。
今シーズンも沢山山渓で遊ばせて貰えたことに感謝です。