山渓遊びの先輩が50代後半の頃に。
もうすぐ60歳、定年後どうするか、って話題になることがあるんだ。
それで俺が渓流釣りをやるのを知ってて、仕事を止めたら自分もやりたい、って言う人が居るわけ。
いつでも言ってきてよ、一緒にやろう。
って答えるんだけど心の中では、やりたいなら何で今からやらないの。と思ってる。
新しいことを覚えるなら、一日でも若い方が良いんだから。
時間が無いとか、余裕がどうとか、そんなこと言ってたら、何もできないまま、爺さんになっちゃうよ。
適当な理由付けて動かない人は、何歳になっても今度は体力無いとか、出来ない理由をまた探して、結局やらないままだ。
と言われていたのを、今もよく覚えています。
この話を聞かせてくれた先輩の年齢に自分が近付いてきて、あらためて思い出してる次第。
ご本人は70代半ばにり、もう山歩きは止めてしまわれました。病気とか、色々ありましたのでね。
またこの方は自営業で、私が独立する際もその後も、仕事の面でも沢山学ばせて貰いました。
「何歳になっても挑戦出来る。遅すぎる事は無い」
これは正しいですが、若き日から継続してる人のように行かないのも本当。
先輩の言葉通り、少しでも早く始めた方が、多く長く深く進めるのは確かですね。
また別の話。
60歳で定年退職した時、若い頃にやれなかった、ピアノを始めようか迷った。
だけど今からやっても、いつまで続けられるか分からないし、止めた。
そして今、自分は90歳。
あの時始めてたら、30年も、人生の三分の一もの時間があったなと振り返ってる。
これもかなり大事な示唆。
この方が90代で、今から何を始められるかは分かりませんが、10年先にお元気だとして、今と同じことをお考えでなければ良いなと。
これら、人生の先輩達が示してくださっている共通点は。
「先送りしないことの大切さ」だと私的に解釈しています。
出来ない、やらない理由を考えるのは容易です。
でもそのことで後悔が残っても、どうにもならない。勿論、後悔するとは限りませんけどね。
通常では、何かやりたいことが見付かっても、他とのバランスがあるので、一点に全振りするのは難しい。それも先送りの言い訳ではあるわけですが、時間もお金も能力も、あまりに足りなければ、やりたいようにやれないのが現実。
しかし、人生の時間は有限です。
やってみて失敗した経験よりも、やらないでいた事の方が心残りで、後悔になるとは、昔から言われている事。
折角、先人たちが残してくれた学びがあるのですから、少しでも自分に活かせるよう、聞くだけでなく行動に移していきたいと思っています。