山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

粘りの釣りの話

渓流釣りを趣味にする人と時折「同じポイントでどの程度粘るか?」と、話が上がります。

これは河川の規模や対象魚によりますね。

そもそもの前提として、長い時間を一つのポイントに使う有効性は如何に。これは意見が分かれるのではないかな。

 

私は好ポイントでは時間を掛けます。

この時間の感覚は人によってマチマチで、「散々粘った」の内容を聞くと、1時間だったり、半日以上だったり。

粘る時間の長短が出し難いのは、釣り人の個々の能力差もありますね。少ない手数、短い時間で魚が獲れる人なら、粘る必要はないでしょうし。

 

最近の釣りでは私は、最長で8時間粘りました。でも普段はそこまでやりません。大体、粘るにしても、3時間程度です(←それでも長い?

遡行しつつ、好ポイントで腰を据えつつ、であれば、30分~1時間くらいでしょうか。

 

3時間くらいで見切るのは、自分が思い付く手を打ち終わるのに、そのくらいの時間が掛かるから、ですけどね。何でそこまでやるかと言えば、それで釣れる魚が居るから。しかも良型が出るかもとなれば、頑張ります。

手を打ち終わるまでに、狙いの魚が釣れたらヨシ。ダメならボーズ喰らって悲惨(笑。

一通り探ってから時間を空け、再度戻って釣ることもします。空ける時間は色々で、急な降雨などで状況変化があればすぐに戻るし、そうでないなら他所を釣ってから、等々。

 

もう無理か、のギリギリで、最後にドカン!と来てくれたら、全てが報われる感覚が粘りの釣りにはあります。

勿論、水深も水量もない、小さなポイントではそんなに時間は掛けません。

私が「粘り倒す」「散々空振りする」と言うのは、3~4時間以上は粘った時です。

「そんなに粘らない人」は、求めてる成果と過程が違うのかもしれないですね。この辺は釣りのスタイルが人によりけりですし、それが良い・悪いは一概に言えません。私より時間掛ける人も居るでしょう。

 

ある程度の粘りが奏効するのは、以下など。

 

同じポイントで複数の魚が釣れる

・冬期の釣りだと、深みに渓魚が群れていることが多く、一ヵ所でジックリ通すのが良いことが多い。

・増水時は、強い流れを避けて魚の着き場が寄っていることがあり、これまたジックリ通した方が数型とも期待できる。

 

居るはずの魚に合わせるため、時間を掛ける

・時期、状況的に、このポイントに魚が居ないはずがない、しかし無反応な時。何度か狙ってもダメなら工夫して、魚が口を使う釣り方を探す。

・遡上系の魚には「時合い」のようなタイミングがあり、それを測る際。何度も繰り返し通すと、急に釣れ出すことがある。

 

同じ釣り方を繰り返すのみでは効果が薄いです。おそらく魚が釣りを見切る、つまりスレますのでね。

私は粘る際、「何か」変えられるものを探して変えてます。それで次に一発で魚が出る、なんてことも起きますね。

外れの釣り方も、当たらないと知ってれば出しませんが、釣れるかもと考えて出すのですから、やってみなければ分からないものです。

 

 

・・と、釣り足の遅い私なりに、粘る釣りについて書いてみました。

効率は良くない(笑)ですから、他者様におススメはしないですけどね。毎回粘るわけでもなく、細かい瀬のポイントなどでは、足早に移動もします。その日その時の状況次第、です。

こんな感じで釣りをしていて、結構楽しめてますから、良いかなと思っています。