山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

良い面・悪い面を見る

娘の同級生(高1)と話した際。

進学を考える際、将来の希望として、「通訳」を思い付いたのだそう。

そこで調べてみたら、非常に不安定であると気づき、不安を感じる、と。お父様が公務員なので、尚更かもしれません。

15歳にして、職業に具体的なイメージを持ち、詳細を知ろうとする姿勢は見上げたものですね。

仕事選びを考える時に、「安定」「不安定」を、どう捉えるか。

その子の場合は、「浮き沈み」の「沈み」の方を見てるんですね。勿論、それ自体は間違いではないです。しかし物事の悪い面だけを見るのは、判断を誤る元。これは他の物事でも同じです。

私は渓流釣りをやってまして、正直、数ある釣りの中でも、マニアックなジャンルだと思っています。

仕事と趣味を一緒に語るのはどうかと言われるかもですが、人の行動選択において、共通点もあるものです。

 

渓流釣りがニッチなのは、

「簡単に多く魚が釣れる釣りではない」

「危険を伴いやすい」

「人の生活圏からフィールドが遠いことが多い」

この辺でしょうか、大きな理由は。

 

その代わり、

「美しい自然の中で釣りが出来る」

「対象魚が綺麗で格好いい」

「苦労して魚と出会う喜びが大きい」

他諸々ですが、ネガティブな要素をはるかに超えて楽しいと思える人は、ドハマりします。

起きてる事象は同じでも、良い・悪いは、本人の捉え方次第で変わるものです。

浮き沈みと言うように、沈みがあれば、浮きがあります。

これは個々の能力により差が出ますね。または時代性などの環境設定でも変わってくるでしょう。

どんなに好景気でも倒産する会社はあるし、逆境でも伸びる会社または個人もある。同じ職業でも、厳しい時勢に花開く人は居るものです。

マイナスに振れるリスクは、上手くやればプラスを生み出す可能性を持っています。どちらにどの程度意識を振るか、ですね。

人の行動にノーリスクは無いです。

不安との向き合い方に思考を振りすぎると、「石橋を叩いて、結局渡らない」なんて結論にもなりますね。渡らなければ事故が無い代わりに、橋を渡った先にあるものが得られません。

誰が渡っても大丈夫な橋は、大勢の人が渡ろうとしますから、厳しい競争になります。

 

プラスをなるべく多く、マイナスを少なくするのが良く、現状での計算と、それが自身の取り組みでどこまで変えられるかを予測していく。

慎重さと大胆さは、その時々で大事になる方が違ってきます。自己責任とは、こうした場面ごとの選択に当てる言葉でもありますね。

15歳が将来の職業を考える際、どこに視点を置くのか。

実際の話、10代や20代で、10年以上先を予見できる人は殆ど居ないでしょう。考えるのが無駄ではないですが。

やりたいことの正と負の両面を見てくれたら良いな、と思う次第です。