かなり粘って、ようやく。
微妙な反応にアワセを入れると、掛けた瞬間に大型と分かる重量感!
正確に測ってないですけど、40cmは超えてます。暗くなるギリギリで出てくれました。
朝マズメから夕マズメまで釣って、非常にシビアな中で、最後に何とか。この一尾に出会うまで、ひたすら空振りしてました。
しっかり抱卵してて、太く重い。弱らせちゃイケマセンから、写真撮らせて貰って(光量不足ですが)、チャッとリリース。元気に帰って行きました。
オス♂だったらな〜、って思ったのは本音。
だけどこの渇水でよく出てくれた。ありがとうね。
まだ夏の色を残したメス。
もう少しで魚体が赤黒く染まる。無事に産卵して欲しいものです。
ちっとも雨が降らないまま、今シーズンの渓流最終月。ここまで渇水が続き過ぎました。それはもう仕方ないので、諦め。
しかもシルバー・ウィークで連休。渓流最終月はただでさえ難しいのに、釣り人の出足が加わります。
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こんな時の釣りは。
私の場合、「ここぞ」のポイントで徹底的に粘る。
粘りの釣りが面白いのは、魚を引き当てるまでに工夫するところかなと。同じことを延々とやるのでなく、考えて考えて、変えられるものを変えて当たりを探します。
反応が出ても掛け損ねたり、一瞬で外れたりと、めちゃ反応が辛い。
秋色の魚は、夏までと感覚が違います。秋の釣りはいつも難しいが、今年は条件で更に難しく感じる。粘るにしても、組み立てが悪いと、ミスが増える(と思う)。
秋色の大型は食欲が下がるようで、非常に釣り難い。
見た目に良い流れに居るとは限らず、着き場が夏までと似てる場合とか、ズレる場合とか、喰い方も違ったりで、中々難解。何が当たるかよく分かりません。
思い付く手は何でも打って、魚がその気になるタイミングと、出したアイディアが合った時、秋の渓魚がガツンと来る、そんな感じ。
まだ産卵期が先のイワナも、秋反応になってきました。気の早い個体は婚姻色を纏い始めています。
赤茶っぽいような、全体的に色目が濃い魚体。
まだ夏っぽい個体も居て、ですが引きが夏より弱くなりました。渓流魚は秋入りすると、スピードとパワーが落ちますね。
ハナイグチ
ヌメリスギタケモドキ
渓流近くの、秋のキノコが揃ってきました。
しかし。
チチタケ
9月下旬になったのに、夏キノコが頑張ってます。これは私の遊び場では結構珍しい。秋キノコが活発になると、夏キノコはあまり出なくなるのですが。
今年は残暑厳しいのは確かですが、その割に秋キノコは出るし、渓流魚は秋色だし?
アマゴ達の中には、ウロコの反射が消え、完全に成熟したものも。私では季節感が判然としない、「?マーク」が点灯します。夏が残っているような、しかし確実に秋に入ってる。
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今年は私がよく行く地域周辺は、夏の降水量が例年の2〜3割しかなかったそう。今夏の少雨は1994年以来、29年ぶりのレベルとのこと。また統計では、夏の平均気温が最も高かった。
各地でダムが枯渇し、農業被害も聞かれます。私は少雨渇水だと、釣りが厳しい、キノコが少ない、だからイヤだな、くらいで済みますが、一次産業の方々は大変でしょう。
そうかと言えば、豪雨災害の地域もあり、こちらも大変。
様々な観察のヒントから釣りをして、何となく「掴んだ感」があっても、自然界では想定外が次々に起きます。今年の猛暑渇水は、過去に例のない未体験ゾーンでした。
そんな中でも楽しませて貰えた、出会えた魚たちと、周辺の自然のものたちに感謝です。