山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

物事の好き嫌いに向き合う

世の中にあるメッセージとして、「好きなことをして生きて行こう」、「好きな人を大事にしよう」等々が聞かれます。

これらは正しいのですが、ちょっと注意が要ると私は思ってます。

 

好きなことをして生きていけるのは、それで本当に困らない人、という事。

それは能力、環境、年齢、経済状況など、様々な要素があります。私も含めた多くの人は、結構難しいのじゃないですかね。

好きな人を大事にするのは当然として、ですが嫌いな人とも騙し騙し付き合わなきゃいけない場面は多いです。それに案外、嫌な奴かと思ったけど、付き合ってみたら良かった、なんて事もあるものですしね。

 

これは釣りでも似ていまして。

自然は自分が好きな状況ばかりではなく、その環境に合わせて魚達は息衝いています。

自分の好みを追うのが間違いとは言えないですが、相手となる魚と状況に合わせた方が、コンスタントな釣果が望める。自分の好みを優先するばかりでは、釣りの対応幅が広がり難いです。

 

これは目的意識による話で、幅を狭く構える良さもあるかも知れない。しかし私は対象となる魚が広く様々な条件で生息してる以上、釣りもまた様々に出来た方が有利と考えてます。

 

私の場合だと、自分の好きな釣り方や場所よりも、その日その時に狙いの魚を獲ること、その結果に満足納得することが優先です。

釣れなくても好きな場所や釣り方に拘るとかは、基本的に順番が後。勿論、趣味ですから、それも大事ですけどね。

 

休日が自由になる立場ではなく、良い時だからと言っても、その日に出撃出来るとは限らない。

条件が悪いから行かない、別の遊びに行く、それらを選ぶのは全然アリですが、嫌いな状況を克服する方が、楽しみが広がると思うのですよね。嫌いな状況を切るのは、楽しみの幅を広げた後でも良い、と言うか、克服出来たら嫌いではなくなるかもしれない。

 

好きが得意と、嫌いが苦手とイコールなら、好きな方を伸ばし、嫌いな方をフォローするのが、レベルアップには大事。もしくは弱点は置いておき、圧倒的に得意を磨くか。

 

私の理想としては、増水でも渇水でも、本流でも源流でも、オールシーズンどんな設定でも釣りこなし、何処でも釣果が出せて、かつ格好良い野生の渓魚が獲りたい(←遠いですが・・)。

その為には、自分の好みのシチュエーションを最前列にしない方が良いなと。

趣味では好きな事だけやりたい、その好きな範囲を広げて磨くこともまた、楽しみを増やすことになるかと思う次第です。