山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

現状に変更を掛けること

人は現状維持が楽、新しいことを始めるのは苦痛(ストレス)、と感じるようです。これは慣れた日常は安心、不慣れな物事は不安、との事らしい。

新たなことをするのが好きな人にとっては、そうではないですけどね。その場合は、「新しいことをやり続ける日常」がその人にとっての現状維持です。不安はあるかもですが、同時に期待もあり、慣れてるのでしょうね。 

三日坊主が起こるのは、現状維持を望むから。これにより決めたはずの行動が、長続きしない。

 

相反するようですが、人は現状維持が続くと、飽きます。そこで感じる新たなストレスが「退屈」。

概ね現状を維持(安心)しつつ、今までと違う刺激を取り入れることで、バランスを取るのですね。

環境は常に変化していて、自身は歳を重ね、維持してるつもりでも、実は出来ていません。そこで少しづつ違う事柄を取り込み、新たな現状を作ります。

時として物凄い現状変更も起きますが、その時のストレスはかなりのモノがあります。案外何とかなるものですけどね。

 

現状維持のつもりが出来ていない、典型例の一つに「中年太り」があります。

若き日とは代謝も違う、体力も落ちる、つまりカロリー消費されないのに、食べる内容と量が減らないなら(維持)、太るのは当たり前です。

また贅肉の着き方が変わって来て、脇腹や下腹がタルみ易くなるのも、多くの人が経験済みかと。

 

私は渓流釣りをしていて、同じ河川、同じポイント、通い慣れた実績場所を釣っていると、釣果は出ていても、マンネリ感と言うやつが来ます。

しかし自然には全く同じ状況が無いので、まるで退屈までは行きませんが。

 

同じ河川に通う現状維持には良さがあります。

春も夏も、増水も渇水も、様々な条件変化を釣りこなして気付く事は多いです。

その気付きを持って別河川を釣ると、そこでまた新たな発見に出会える。それで慣れた河川に戻ると、今まで見落としていたものに気付き、マンネリ感が払拭される。これも新鮮さを加えることと、現状を維持することのバランスですね。

 

また、ある程度釣りに慣れてくると、釣り方がパターン化しがち。

単独行の多い渓流釣りは、他者からの学びが取り込み難い面があり、そこそこ釣れるやり方に無自覚に偏り易いです。

こちらは意識一つでの変更が難しい。現状の釣り方には、自分なりの工夫で行き着いていて、クセのようなものが体に染み着くと、新たな技術を取り込む障害になります。

 

別に釣りに限った話でもなく、「これが欲しい」「こうなりたい」等、求めるものは誰しも持っていますね。

これ、現状維持で手に入るなら良いですが、そうでない場合が多そうです。

「今の努力を継続(維持)した先にある」なら良し。「現状で無理だから手に入らない」なら、何かを変更しないと近付きません。まして手にする努力なしの、棚から牡丹餅は期待薄です。

 

何かに変更を掛けるのは、その時はストレスでも、その後の新たな安心が手に入る可能性がある。

同じところに自分を置いておく安心から手を放すことは、時として大事だと思います。