私はアウトドアでは、目的(第1の標的)があって、行き先を選びます。
その際、第2、第3の候補として「其処まで行くなら、足を延ばしてみよう」的に、別の情報収集に出ることも多いです。
本州の多くの地域には、河川を管理している漁協があり、我々は游漁者として、決められた規則の範囲で釣りをしています。魚種による解禁・禁漁期間、使用する道具、遊漁に必要な金額(鑑札代)等が定められてるのですね。
それが無い場所もあり(無漁協河川)、その場合は、そこに棲む魚類を含めた水棲生物の扱いは条例(法律)に依拠します。そこでの遊漁料の支払い義務はありません。また、魚種による禁漁期間は県により違い、自分の県で釣り不可でも、他県では可能な場合もあります。
今回は第1の目的を終えて。
移動して短時間ですが、渓流に竿を出しました。以前から見てみたかった、無漁協河川。滋賀県条例で今は釣りが出来る期間です。
綺麗なアマゴが出てくれました。
サイズはカワイイですが、私はこの時期に渓流で釣るのは初めて。私の住む岐阜県は、漁協の規則でも県条例でも、12月は渓流魚は禁漁ですからね。
ここはかつては漁協が存在していたらしい。
現在は魚族の放流がされず、自然繁殖のみで渓魚が棲息している。
こんな場所を知っておけば、何かの予定と一緒に渓流釣りも組み込めます。また一つ、楽しみが増えました。
ただしここは、あまり渓魚の魚影が濃い感じはしなかったですが、区間が違えばあるいは?
何か引っ掛かった、と思ったら、小型のカジカ。そうか、この魚も居るんだ。
これをメインに狙うのも面白いかも。
今回はほんの一区間探ったのみ。アマゴが居るのが分かって良かった。
遊漁券を購入する必要のある河川では、短時間の試しに1000円、2000円と支払うのは抵抗がありますけど、無漁協河川は道具さえ持っていれば、いつでも釣れるのが助かります。その代わり、狙いの魚はその場所には居ないかもですが。
こうした河川は、情報は皆無に等しい。漁協がないので釣り場紹介は公的にされませんしね。
私は最近、こうした情報無き釣りをする機会が増えてて、意識面の勉強機会になっていると感じます。
更に次。気になる渓の上流部を見に行きました。
ここは管理漁協のある河川。渓流魚は漁協の定めた禁漁期間で、竿は出せませんが。調べても情報が出ない時、実際に足を向けるわけです。
見る為だけに車を走らせるのは億劫ですが、「何かのついで」となれば、むしろそのまま帰る方が勿体ない。
無情報の釣りでは、ハッキリ言って効率は良くないです。しかし、ポイントを探す移動も、無駄とも思える空振りも、釣果に繋がった時には喜びを嵩上げしてくれます。
ここでの「効率」とは、釣れる魚の数やサイズなどの釣果を、「速く、多く上げる」こと。
まるで釣果がないのはキツいですし、情報は大事。使える時間もお金も体力も有限ですから。
何でも簡単に調べられるとそれに慣れて、非効率な労は端折りがち。ですがその中にも楽しみはあると私は思っています。
ちょっと寄った河川で、本年の最後のアマゴに出会え。更には、最後の魚は今年初のカジカでした。
今年も山渓に沢山楽しませて貰えて、感謝です。