息子(大学一年)から「キノコが覚えたい」とのリクエスト。それなら一緒に山へ行き、採って夜に鍋をやろう。となりました。
鍋の他の具材は、収穫物のストックがあるので大丈夫。そこにキノコを加えたら、最高!(採れたら、ですが)
何度もキノコ採りには息子と行きましたが、採るのは楽しい、食べるのは好きでない、でした。最近は好みが変わってキノコを摂るようになり、自分で見分けて採取したいらしい。
自分で採って食べれば、一層美味しいですね。教えると言うより、一緒に楽しめればヨシ。
行き先を相談して、候補地を2つ決めました。私は知らない場所です。どんな山か、楽しみ。
早朝は気温4℃。震えが出ます。いきなり寒くなりました。
2時間、と時間設定して、いざ山入。そのくらい歩けば、様子が分かるかなと。
歩き始めてすぐに、ヒラタケと朽ちたナメコが。
これは良い、狙いは成功と思ったのですが、この後は苦戦でした。
急斜面の上り下りで、結構キツい。
シンドイ斜面を歩く割には、キノコはキクラゲ類がパラパラと出てるくらいで、どうもイマイチ。
知らない山とは言え、どうも厳しい。360°見渡し、良いポイントを探します。
何とか、クリタケを見付けました。良かった、これで鍋材にできます。
私は束生&群生するキノコが好きで、テンション・アップ。晩秋型には群生する種が多く、出会えると嬉しいです。
しかし、後が続きません。
←鹿による樹皮剥ぎ
余談ですが、今回の山には鹿が沢山居ました。それとニホンザル。アナグマと思しき爪痕の着いた木が何本もあり、これまた沢山居るかも。
川を見たら、流れを観察しつつ、魚を探し。動物が居たらそちらを見て。
キノコ探しに来ていても、山渓には観察対象が多く在ります。この辺はウチは親子で視点が似ていて、色々と話しながら歩くのも楽しいです。
第2候補地へ移動。
すると。
ナメコ
出ていますね~!
晩秋キノコでは横綱と私が思う種です。ビジュアルの美しさがたまりません。
息子と2人で嬉々として採取。この光景を見られ、来た甲斐がありました。
これで鍋用キノコはバッチリです。
もう一種の横綱、エノキタケ群生もありましたが、残念、すでに古かった(画像無し)。
林道脇にハダイロガサ。
なるほど、こちらの方が、山の感じが良い。途中で見た渓流がまた、雰囲気あり。
息子が歩くなら、ここらは楽しいでしょう。これなら私もまた来てみたい。良い場所を見付けました。
キノコを教えると言っても、私なりに良さそうと感じる場所を歩くだけ。
興味があれば多分、山でキノコを探しているうちに、どんな場所が良いとかは分かってきます。
種の判別は図鑑を開きながら学んで貰い、見付かれば私の知るキノコならその場で答えていきます。
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夜は(我々としては)豪華な鍋。
採れたてキノコに、鮭、モクズガニ、海魚。収穫物タップリ+ネギと白菜。
素材を味わいたいので、ベースの調味料は塩のみ。足りなければ、ポン酢を少々。
水に具材を入れて、煮るだけ。これがメチャ美味い!
汁が凄い。ダシが絡んで、キノコのトロみも溶け、味が濃厚です。
箸が止まりません。まさに食べ過ぎ注意報。ホント、沁みます。これはアウトドア人の特権ですね。自然の恵みに感謝。
本日の山を振り返りつつ、再度地図を開いて、歩いた地点を確認。
良い山でしたから、次の機会には時間を取って、広範囲を観たいところです。
楽しかった&美味かった、と息子。それは何よりだ、私もだよ。
この調子なら息子は、キノコを覚えると思います。また一緒に山入するのが楽しみです。