前編から一夜明け。
ちょっと用事があり、そちらを片付けないと。でもそれは後で良いので、時間は有効に使わねば。
群生キノコは今がピーク、山が気になります。
過去数年の経験+このところ山を歩いた感じから、作戦を考えました。前記事でキノコが多かった山の斜面と、同じ方角を探ります。
歩き始めてすぐに、アミタケの群生。
こうした光景は何度見ても嬉しい。
ナラタケ
先般ナラタケモドキは出会いましたけど、ナラタケは今秋初めて。好きなキノコの一つです。
これも群生する種ですが、今回はパラパラと発生してました。
私がキノコに興味を持つキッカケになった種が2つあって、それがムキタケと、このナラタケです。ナラタケのキノコ汁を食べさせて貰った時、あまりのダシの良さにビックリしました。
どうやら、作戦はまずまず当たりです。
一つの山でも、東西南北、標高、地形、植生、色々と違いがあり、今回目を付けたのは、方角でした。
そこから更に、他の観察対象を加味して、歩く向きを考えます。
すると。
・・・・・。
一瞬、固まってしまいました(笑)。
これは驚き。各地で不作と聞きますが、まさかの場所で出会えました。全然狙ってなくて、偶然ですけど。
嬉しいな~。歩き回ると、たまに良い事が起こります。
私は普段は、レア種、高級種と言われるキノコには、あまり縁が無いです。留山は入れませんしね。
あったら良いな、くらいの感じで歩いて各種を探すうち、見付かったらミラクル、です。
ホウキタケ
サンゴみたいなビジュアル。優秀な食菌です。
数株出てまして、この画像のが一番綺麗でした。他は傷んでて残念。
ムラサキアブラシメジモドキ
これまた勢いがありました。紫色がズラリと並び、綺麗です。
私は群生&束生のキノコを主に探していて、当たるととても嬉しいです。
山の上下左右、アチラはどうだ、いやコッチはと、歩くのがとても楽しい。闇雲でなく、条件を考え、出会いを探します。
各種のキノコに出会える当たり線が見えて来る時は、多少の急斜面だろうが何だろうが、足取りが軽い軽い。
ところが調子が良いと思ってても、「何にもないゾーン」に入ると、全然で。どう修正しようか、頭を回さないといけない。
更に広範囲からの選択で、細かく狙いが絞れて効率化できたら、もっともっと出会えるのかな。想像するとワクワクします。
・・と、書いてみて。
本文の、キノコの部分を→狙いの渓魚に、山を→渓流に変えると、私のメインの趣味の渓流釣りで、魚を探す時と、思考はほぼ同じです。渓流釣りと採集には、似た面白さを私は感じてます。
釣りの方は、魚を掛けてから捕るまでの過程があるので、そこが違いますけどね。
山渓の遊びは、頭と体を使って結果を求めていく、謎解きに挑むような感覚が面白い。
それで結果が出ると「おぉっ!」と声が出て、一人でニヤけてしまいます。
そして事後のホッとしたような温かい胸中、この辺も、渓流釣りと採集に共通。趣味の充実感や達成感は、気分良く日々を過ごす燃料みたいなものです。
ダメな時もあるのですが、その分、良い結果の喜びは大きくなります。
キノコを持って実家に行ったところ、両親が目を細めて喜んでくれました。その顔が見られ、私も嬉しい。
山好きだった父が足を悪くして、もうキノコ採りには行けなくなってますのでね。
さて、用事を終わらせに行かないと。
良い一日だった。また明日から頑張ろう。