山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

渓流釣りにハマり続ける

私が渓流釣りで最も満たされるのは、「全力を尽くして、釣果が出た」と感じる時、だろうと思います。

 

日々移ろう条件を見て、魚の居場所を予想し、道具を選んで、釣り場に立つ。

頭と体を使い、釣り方を工夫し、反応を逃さないよう、集中し。

アワセを入れて、竿に重さが乗る瞬間からの、緊張と興奮!

暴れる魚をいなし、時には強引に、しかし無理すればバラシのトラブルが起こる。道具の不備があれば尚更。

強い流れや足場の不利、または自身のヤリトリの拙さから、魚に先手を取られれば負ける。

口が乾き、音が聞こえず、心臓が鳴り、足が震え出すこともある。

無事に取り込み、手にした時の喜び、そして安堵感。

大声で吠える。体が震える。日常ではまず起こらない、強い興奮状態。

そして胸中には、感謝の気持ち。全てのものに、謙虚に「ありがとう」と。

 

・・私は他ではこのような、一連の興奮体験はしたことがないです。また渓流釣りでも、数えるほどにしか過去にありません。

勿論、様々にあるのだろうとは想像しています。スポーツでも何でも、一所懸命に取り組んでる事柄では、同様なことは起こるでしょう。

 

成果への感動の大きさは、掛けた熱量、苦労した時間と比例します。

魚が釣りたいが、簡単に結果が出ると、イマイチ面白くない。程々に苦労する時が、釣れた際に嬉しいのです。

知識と技術を総動員して、それでも足りない焦燥感があり、どうすればと散々考える過程を経て、結果に感動がある。

 

大型魚に焦がれるのは、相手の数が少なく、そして手強いから。それは掛けるまでも、掛けてからも。簡単に届かないからこそ、追い求める理由になります。

デカければ何でも良いかと言うと、そうでもなく。姿形の美しさを纏う、野生の魚を求めたい想いから、サイズは然程になくとも、出会いが嬉しい魚も居ます。

 

ヘタレな私は、あまりにも釣れない相手だと、楽しくない(笑)。

全然反応なくてボーズ続きとか、かなりの遠征でしか出会えないとか。難易度もそこまで行くと、モチベーションが保てません。ここらが「甘さ」かもですけどね。

 

もう一つ、私が今までに唯一「高笑い」したことがあるのは、キノコでした。

映画や漫画などで、大声で笑う登場人物(悪役が多い?)のような、あれ。日常ではよほど無いのじゃないですかね。

その時は、右も左も大群生!って光景に当たりまして。「うわぁ!!」って驚きの声からの「うはははは・・!!」って声出して笑いました。

 

嬉しい時に口角が上がり、笑顔になる。ここまでは割と起きます。

良い魚を取り込んだ時はやはり、口角が上がってます。だけど声出して笑うレベルとなると、私は釣りでは未体験。

仲間が一緒だと、釣れたバラしたと、笑い合ったりしますけどね。

 

ちなみに幼子が頑張ってるのを見た時などは、笑えたり、嬉しくて泣けたりしますが、これは種類が違う気がします。全力出してるプレイヤーは子供で、見てる方は観客か、もしくは監督ですね。

 

持てる全てを出し切るのは案外難しくて、相応の相手が要ります。それが目標であり、夢でもある。

釣りで良い成果を求めるのは、全力を尽くした快感と感動が欲しいから。そしてその過程に熱くなれる。何処まで進んでも尽きることがない、ハマるとはこうした事だと思います。