山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

鮭釣り・大型魚の魅力

小より大。

こと魚釣りでは、多くの対象に当てはまる価値観です。

 

鮭は私が行く範囲では、サイズ、パワー、スピード、どれを取っても最強クラスの魚。

 

ハリ掛かりすると、他の魚種には無い、強い抵抗を見せてくれる。

竿は満月に曲がり、イトが鳴り、自身の体全体でその強さを味わえます。ここに中毒性があり、ハマると抜けられない。

掛けるまでより、掛けてから。鮭釣りの楽しさは、私には釣りの後段です。

 

前段の掛けるまでの過程、その面白さが際立つ釣りもありますね。前・後段のバランスが各釣り魚で変わり、どこに重きを置くかは釣り人個々で違ってきます。

私は鮭釣りに関しては上述の通りですが、好みのポイントが違う釣り人はハマらないかも知れません。

 

鮭を掛けてから獲るまでが、アドレナリンの効いた興奮状態。

その楽しさを知ってるので、釣りが始まる前からワクワク感が止まらない。

 

「釣れなかったら、どうしよう」みたいな、一部に不安が、しかし掛けてからの釣りの豪快さに魅力があり、そちらへの期待が大きいのも確か。釣りは結果が確定しないからこそ面白い。

 

歳を重ねると、胸の高鳴りが少なくなる人が多い、と言われます。

確かに幼年の子供のようには中々ならないですけど、胸が期待感で熱くなるものがあるのは、とても幸せかと思います。

 

道具類はガチガチの強度。相手の強さに負けずに戦えるもので挑みます。

 

私は普段のメインの趣味は渓流釣りで、道具の強度以外、スタイル自体は鮭釣りでもほぼ同じ。渓流魚⇔鮭には、釣りで相互に転用できる技術があると思ってます。

掛けるまでの流し方で、魚の反応を取る事。

掛けてからのヤリトリで、竿の弾力をどう使うか等。

力任せに綱引きするばかりでなく、魚の引きに合わせて竿操作でコントロールすることも覚えられる。何しろ相手が強いので、悠長に構えてると、走り回られて竿が伸されたりもします。

この点に関しては釣りは「大は小を兼ねる」は本当で、簡単に寄せられない大型魚を制することが出来ると、小型魚とのヤリトリには余裕が生まれます。

ある程度慣れれば、そこそこサイズの鮭なら、そう焦らなくても大丈夫。最初の数分、特に掛けてすぐのパワーは相当ですが、そこを堪えれば竿操作で寄せられます。

 

実際に私自身、鮭釣りを始めてから、渓流釣りでの竿捌きには変化が出ました。

鮭釣りで学んだ釣りを渓流へ、渓流で使う技術を鮭釣りへ、どちらからも回す事で、釣りの向上は十分にあると感じてます。

 

私の感覚では、鮭を掛けることは、然程難しくはない。本流域での釣り経験がある方であれば、同じように竿を出せば、やる気のある鮭は反応すると思います。

ただ鮭には特有?の、気まぐれさみたいなものがあって、普段の渓魚の釣りとは違った動作で口を使う個体が少なくないです。

何やっても喰う魚は喰う、では喰わない魚をどうする? この工夫は何の釣りでも同じですね。

 

この楽しさを毎年求めてる訳ですが、心配な事に鮭の遡上数が激減しています。

今後の回復を祈って止みません。