山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

人は経験から考える

「一つの釣りしかしない人は、上手くならない」

「一つの釣りをやり続けると、上手くなれる」

 

どちらも正しいような気がしますが、どうでしょうか。

単純に考えるなら、魚を沢山釣れる人は釣り上手です。追加で、どんな条件でも、短時間でも等々、厳しい設定でも結果が出せるとなれば、更に上手。

渓流釣りでは、一つの上手さとして「良型渓魚(大物)を沢山釣れる」という方向性があります。

アマゴもイワナも大物をガンガン釣る人は、ニジマスサツキマスなど、性格が違う魚にも精通してたりして、ここは「河川で鮭鱒類を釣る」点において、互換性があるか、それに近いかが示唆されます。

また、渓流釣りも鮎釣りも上手、であれば、流れを見て釣りをコントロールする能力が高い。等、重なる部分に各釣りの考察が活かされてる、ではないかと。

 

「河川では」「ルアー釣りなら」と言うような、限定した縛りを設けると、その範囲で幅が広い方が有利、これは分かる気がします。

また、普段はエサ釣りだが、ルアーやフライもやったことがある、と言うのも。違った釣り種から得られるヒントは多いですからね。フィールドと対象魚が同じなら尚更。

海も湖沼も、ルアーもエサ釣りもと、どこまでも広げて行くと、全てで熟達するのは難しいかと思いますけども。

自身が何を求めて趣味の釣りを選んでいるか、ここは皆さん違われます。

現在取り組みたいことも、将来向かいたい方向も人それぞれ。ですが腕前が上がるほどに、楽しみ方の幅が増え、選択できるようになるのは確かですから、人と同じかどうかはともかく、今よりレベルアップすることを目指す人は多いでしょう。

 

人は見聞を含めた経験から物事を考え、判断します。

釣法、対象魚種、フィールド、それら様々な釣りの要素を多く知ることは、考え方や見方の幅を広げることになる。

私の場合は渓流釣りで、渓流以外の経験が結果に活かされることがあれば、他の釣りの技術・考察からの応用が効くと言う事でしょう。

渓流釣りの対象魚はアマゴやイワナ。他所から応用が効きやすい釣りのワードは、鮭鱒類、河川、水流等す、色々あります。これらを含んだものは、幅広く構えることが上達の正解になると私は考えています。

例えば海でのブッコミやサビキも、釣りには違いないですが、私には渓流釣りと互換性が殆ど見つけられません。こちらに時間を使うよりも、渓流で没頭する方が、おそらく向上になる。オフシーズンの遊びとしてなら、楽しみが増えて良いと思いますけどね。

努力をしていると自分が思っていても、結果が出ない、この話の場合だと「上手くならない」時。

努力の仕方のピントがズレている可能性があって、今のまま続けて行けば大丈夫と手応えがあるなら通して良いし、そうでないなら取り組みの角度を変えてみるのは有効だろうと。

見識の幅が狭くて対応策が見付からないのか、追求が甘いゆえ(深さが足りない)なのか。ならば何の経験をどれだけ加えていくか。

それは自身の目指す方向性に合致するものを選ぶのが正しい。

冒頭の問いは、どちらでも正解にも不正解にもなるものだろうと思っています。