釣り雑誌や書籍、インターネット、テレビ等で、情報が発信され、私もこれらを利用してきました。そして零細ながらブログを書いて、自身からも発信しています。
以前にヤマトイワナ関連の記事で、漁協の関係者の話として、「ヤマトイワナの保護を広く伝えたいが、それには棲息地の情報を出さねばならず、諦めた」と言われていた事を書きました。
情報の秘匿と拡散、どちらが正解なのかは、難しいですね。個々人で考え方が分かれるところでしょう。
情報はオープンなスタンスの人も、クローズドな人もいて、そのことで互いがモメたりもあるらしい。どんな情報の出し方でも、それを不快に思う人は一定数いる様子。
SNS等では情報を開示すると、批判が。ましてメーカー絡みとかの有名人だと、大変そう・・。
釣り情報がオープンな人は、「多くの人に楽しんで貰いたい」と考えていて、しかしクローズドな人は「良い場所が荒れてしまうのは心配」と感じたり。どちらの考えも分かりますね。
私が知る場所が雑誌に載る、動画配信される等も目にします。
漁協の管理河川は元々ある程度は情報が出ていますし、これは私はあまり気にしません。
その河川に通われる方はお怒りだったり、釣り客を呼びたい漁協関係者はお喜びだったり、立場と考え方により様々です。
情報が豊富な釣り場は、それだけ多くの人が楽しんでいる場所とも言え、競争率が高いのは致し方なし。逆に情報が皆無な場所はマイナーで、ある意味バクチ的ですが、人が少なく好きに遊べる期待が持てる。
色んな人が、最終的には棲み分けする形になるのかなと。
情報が特に有難いのは、遠征の時。
そう何度も行けない河川だと、無情報は結構ツラい。確かな情報が得られない遠征は、地図を見てポイントを見定め、自身の知識と経験で開拓するほかない場合もあります。
手軽に情報を収集できる昨今、そうした挑戦も良いものとも思います。
先にヤマトイワナの話を例にしましたが、私もこの件に関しては、詳細は閉じた方が良いと判断しています。
イワナに限らず、山奥に息衝く天然種は本当に貴重で、その棲息が失われたら取り返しが付きません。漁協の管轄エリアだとしても、そこに息衝くのは放流の系譜でなく、天然の遺伝子です。
他者の情報の出し方を決めることは出来ないですが、もし希少種のことを発信するのであれば、そこは慎重にあって欲しいです。
またこの件以外でも、私は釣りの河川名の公開は控えていて、これは私なりの考えがあってのこと。
成果のタネとなる情報は各所に在って、答えを探すと言うより、出ている情報を取捨選択するのも釣りの楽しみのうち、と思う次第です。