山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

魚の生態と習性を学ぶ

程度は違えど釣り人は、対象魚に興味関心を持っています。というか、ある種のオタク(笑)。私自身、まぁまぁマニアックだとは自認してますが、上にはどこまでも上が居て、凄いです。

 

世には魚類の学者が居られ、魚の研究が行われています。(←ちなみに私は、オタクの究極進化形は博士だと思ってます。

我々釣り人では解析し切れない事柄は非常に多く、情報として手にできる研究結果を学びます。オタクは好奇心の対象をより知りたい欲求を持っていますからね。

私は釣りを通すことで、対象魚とその周辺の自然への理解を深めたい。

竿・イト・ハリから体に伝わる感触から、魚の喰い方、抵抗する際の泳ぎ方、色んなことを感じます。

口が大きい魚なのに、咥えるのは極小さな動きだとか、ハリ掛かりしてからどの程度の力で暴れ、その持続性はとか、魚を観察するだけでは中々分からない事があると思うわけです。

加えてポイントの水流を作り出す地形、岩や砂の質、流れの構成を観察もします。魚の居場所や反応と大いに関係ありですからね。

対象を手にするにはどうするか、我々釣り人が欲しい実践の考察はそちら。

この学びのアプローチは実践以外の、学術的論考からも始められます。

釣りの現場では見え難い、対象魚の生態と習性。

ここは研究者の領域で、それを必要に応じて取り込み、釣りに活かすことが出来れば、理解はさらに深まるかもしれない。そう思い、魚類学の書籍を読んだりもします(最近も、新しく2冊購入)。

情報を情報のままにせず、釣りの成果へと重ねるには、フィールドに出て実践するのが一番。実釣の日までの時間にも出来ることは沢山あって、勉強する事もまたその一つです。関心事を学ぶのは楽しいですしね。

私の場合はオリジナルで、これまたマニアックな話ですが、河川を取り巻く自然のものたちを観察し、対象魚へ近付きたいと考えています。

具体的には植物類や菌類、そこに着く昆虫などを知り、気温・水温・地熱、様々な変化から、渓魚の動きとの連動性を探すこと。人間の計測では見え難い事柄からヒントを得て釣るのが、非常に面白い。中々上手くいかないですけどね。

釣り人の目標は狙いの魚を釣ること。ですがそれも実は最終形でなく、趣味の時間を楽しむことが目的。

好きな魚をもっと知りたい、そのことで出会いを増やしたい。そうして楽しさを創っていけます。

知識を拡充することで、試したい釣りを思い付く事もあります。しかし結果に繋がらないエラーも多く出て、上手く行かない時、それは発想が間違いなのか、技術力が不足なのか、判定が難しい。

釣りそのものの技術は勿論大事で、それはアイディアを具現化するために必要なものです。

知識と技術は両輪で、どちらも向上すれば、結果が出せる期待がある。

自然の為すことは何処まで追っても終わりがなく、専門の研究者の論説を学ぶことも、自身の釣りでは気付けない発見を与えてくれると思っています。