山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

2024年2月の渓流釣り

2024年の渓流シーズンは、例年より積雪が少ない中での開幕となりました。

解禁時は渇水、川苔は黒くドロドロでした。水量の少なさは、ここ数年では一番だったかと。

第3週にはまとまった降雨が来て増水、川底が洗われ、一気に融雪も進みました。

 

解禁初期は私は、昨年の成熟個体を探します。

25cm以上クラス、あわよくば尺上を狙いたい、ですがそう簡単ではないですけどね。

狙わないと釣れない、でも狙っても中々出てくれない、そんなところ。

 

今年の2月は、アマゴの7~8寸まではまずまず出てくれました。

月終わりにイワナの尺上が出てくれたのが「してやったり!」でしたね。トータルの釣果は、冬としては良かったと思います。

 

初期の魚は「サビてる」と表されます。

冬時期になると渓魚は黒っぽくなるのと、前年に婚姻色の出た個体は、翌年の早春まではその色を残していて、それらが混じって「サビ」になってるみたい。これを私は「冬色」と呼んでいます。

 

厳冬期に何故に渓流に行くのかと言えば、冬にしか出会えない姿の渓魚が居るから。その出会いの工夫が楽しいから、です。

私の感覚としては冬も春も、どの季節の渓魚も好きです。

 

今年の2月に不思議だと思ったのが、このアマゴでした。

26cm、オス。長さの割に、成熟した様子がありません。婚姻色(サビ)は残っていないし、顔付きもまだ優しい。あるいは早くサビ抜けして、春色になったのかな? この日に釣れた他の個体より、ずっと春めいて見えました。

釣れたのは支流の淵。2月に支流でこのサイズでは、珍しいタイプ(私の行き先では)。パーマークが薄く、大きな渓流に居そうな魚でした。

こうした魚体の個体差の観察と、その考察が私は好物です。

 

釣り方として、初期は緩流を狙います。居る場所には冬の渓魚は群れていて、良い場所に当たると、そこで数が出ることが多い。

初期の緩流の釣りは、この時期ならではで面白いです。

 

まとまった降雨で増水した後は、幾分魚が散った感じでしたが、それでもまだまだ。

 

今年の2月は、前半は渇水、中盤で増水、最後は増水後の平水、こうして移ろう条件をどう釣るのか。春めいてきた渓魚は、冬場とは居場所も反応も変わる。

初期は魚の動きの変化が大きいこともあり、追跡が面白い。

 

2月の釣りから、今年も新たな発見がありました。それは釣り方にも、場所選びにも。

こうした手応えが、何よりの収穫です。

経験から釣りパターンを見付けて行くのと、それで思考を固定しないで柔軟に色々と試すこと、この両面で楽しめたなと。

 

3月の広域解禁からは、釣り場の選択肢が広がり、渓魚の活性化も更に進みます。

もうしばし冬の釣りを追いつつ。盛期に向かう、3月からの渓を釣りたいと思っています。