山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

渓流釣り人の会話とその内容

主に支流の渓流域をメインに釣っていたYさん。

近年、数より大物が釣りたい、とのことで、本流域に降りて来られました。

私が春先に良型イワナを複数釣ったことを伝え、おおまかな地域をお教えし、良い釣りになるとイイですね、と。

そこへご本人が行かれ、結果を聞くと「人が多くてプレッシャーが掛かっているので、あまり釣れなかった」とのこと。

私は「降雨で水が動けばリセットされて、良い状況になるかもですね」と応えました。

また別の方で、しばし渓流から離れていたⅯさん。

元々そんなに渓流をやりこなしたわけでは無い、と仰ってました。

初夏頃に私が良いだろうと紹介した地域の渓流に行き、竿を出してみたが、釣れなかったらしい。

「せっかく教えて貰ったのだから、禁漁前の秋にもう一度行きたい」そうで、「ある程度魚の数が釣り上げたい」とのご希望。

これには私は、初夏と秋では良い場所が違うので、同じ地域に行かない選択もありますよ、とお伝え。しかし本人は、新しい場所の開拓は大変だし、もう一度同じ場所に挑戦する、とのこと。

 

 

書いておきますが、私はウソ情報を流しておりませんし、意地悪して情報を伏せたりもしてないです。ただ、釣り場をピンポイントで紹介するのは控えています。そこはご自身の目で見て、足で歩いた方が、結果が出たら嬉しいですしね。ポイント選びも釣りのうち、との考えです。

また結果が出ない事を馬鹿にする気持ちは全くありません。

以下は、ご本人たちに直接伝えるのはどうかと思い、その場は流しておいたわけですが。

 

まずYさん。

人気の河川では他の釣り人が居るのは普通にあること。「釣り人が居るから、釣れない」と言ってしまうと、そこで終わるかも知れません。

人の少ない2級3級場所を狙ってみる、その上下流へ場所を変える、使う道具を持ち替える・・打てる手は色々あります。

趣味の釣りの主語は自分です。「他の釣り人が」と、他の誰か(or何か)を主語にして考えていると、自分の釣りが始まりません。

元々小谷の釣りスタイルだった人ですから、一渓一人に慣れておられるのだと思います。開けた本流や人気の渓流では、他の釣り人とのバッティングは当然に起こりますので、こちらに来られたら、他者とは違う工夫を考えて、楽しんで貰えたらなと。

Mさんは。

とりあえず魚の顔が多く見たい、と言う意気は良いと思います。

成熟した個体が出現する秋は、大型魚の居場所には殆ど小型魚が居ません。また、成熟魚は捕食行動が活発でないので、数釣りとなると未成熟魚か、成熟魚でも小型相手になります。

9月最終幕で数狙いなら、秋雨が落ちて水が幾らか動くときは、場所によりより楽しめるかもしれません。いっそ水温気温が高めの地域で、若い魚を狙うのは手だと思います。

渓流には確かに一年中魚は居ますが、四季折々で魚の行動と居場所が変わる、その辺を学んでほしいなと。

 

ここに書いたのは最近あった会話のこと。

 

何でもない釣り好き同士の情報交換ですが、聞いた話を自分に当てはめて、「自分ならその状況だとどうするだろうか?」と考えるのは、次以降の釣行で自身がどうするかを選ぶ際にも役立つかも、と思いました。