午前中に気温が30℃を超す、残暑というより、未だ真夏のような青空。雨が降らず渇水が続く渓流。
ただでさえ難しい秋口の釣りに、厳しい条件ばかり並ぶこの頃です。
好ポイントで魚からの反応が無い。けど絶対居るでしょ。
釣り方で変えられるものを変えながら、粘ることしばし。竿先に微かに重さが乗ったような感触が?
アワせると「重い!!」
これは大きいな。急ぎポイントの下流へ移動し、ヤリトリ開始。
強い魚だ。深みから浮かない。この泳ぎはイワナじゃないな。ドキドキしてきた。
40up
婚姻色のメスでした。出てくれてありがとうね。
各ヒレが立派な、綺麗な魚体。いつまでも眺めていたくなります。でも元気なうちに流れに戻って貰おう。
引きがあまり強くない成熟個体も居ますが、今回は違った。しかしやはり、持久力は盛期ほどではなく。
美しい・・ウットリしちゃいます。
オスだったら良かったな、と思ったのは正直なところ。何故か最近、大きなメスに縁があるような。
とはいえ勿論嬉しい。一本取れると取れないでは、気持ち的に全然違います。
実際、よく出てくれたと思いました。粘っても取れないこともあり、紙一重な感じ。
・・・・・・
冒頭書いたように、秋は釣りが難しい。この時期に暑い日で渇水だと、私は渓流シーズン中で一番厳しく感じます。
条件は良いとは思えず、しかし釣りは諦めません。そこで朝のうち、いっそ秋に釣った事が無い渓を探りに行きました。地理的に良いかも、と以前から見ていましたのでね。
しかし想像以上に魚の反応が辛く、選択ミスでした。こりゃイカン、早々に場所移動です。
日中の気温が上がる前に勝負したかったのに、朝一ポイントを外してしまって、焦る。では何処へ行こうか、右往左往の始まりです。
何とか尺イワナ。
このイワナも含め、レギュラーサイズの渓魚も淵より浅い瀨が良かった。これはちょっと意外。アマゴ、アマゴと来て、瀬肩のギリに居たのがイワナ。どうもここらは反応が秋でなく夏っぽいな。
とすると、私が反応させられないだけで、淵が怪しい。
・・だけど、どうしようか。
何度目かの移動で。
淵も瀬も、ポイントを前にして「普段なら、こんな感じで狙うだろう」って感覚的な判断があるのですが、思うように釣れない時は、そうも言ってられず。
自分としては釣り難い立ち位置を取ったら、やっとでした。こうして工夫が実る時は、ことのほか嬉しいです。次に繋がる学びですのでね。
秋反応の魚は特に、反応のパターンが無いというか、私には難解。サクッと出る時もあるのですが、大抵は当たりを探すのに苦労します。
この時期は夏と秋の端境期で、どちらの反応を出す魚も居ます。どんな魚を狙うのか、それ次第でポイントも釣り方も選ばないと。
それが上手く行かないから、毎年のように同じことを悩む。進歩が無いのかな(笑)
出会いからまた勉強が出来ました。感謝!