気持ちが落ちる時、って誰でもありますね。
そんな時、人の気配を感じない、美しい山渓に入ってみると、ホッとすると言うか、元気が出てきたりします。私は屋内で仕事をしてる関係もありそう。もしかすると、山中にお住まいの人だと、感想が違うのかもです。
また元々良い調子の時でも、やはり追加でエネルギーがチャージされるような、自然に親しむ効用は計り知れないなと。各種の研究機関からも、精神面、身体面においても、様々に好影響があることが報告されています。
渓流釣りの場合、水と景色の綺麗なフィールドが多く、そこに棲む魚もまた、環境をその身に映すように、逞しく美しい。
景色は行けば見ること触れる事が出来ても、対象魚は釣り上げないと手に出来ない。誰かが釣れば、見せては貰えますが、自身で釣り上げた満足感も確かに在ります。つまり、自然から得られる受動性、自身で事を成す能動性の両面を持っている。
イメージとしては、自然からの受動ではリラックス効果等、能動からは集中力や創造性の向上等。
魚を釣り上げるには頭と体を使いますし、無事に良い魚が捕れた際の温かな感覚は、高いリラックス効果があるものと感じます。これはおそらく、生きた魚を相手にすることで緊張感が生まれ、それが解放されるときの、気持ちの落ち着きではないかな。この時に、日頃のストレスもまた解けてるかのようです。
相手が自然の生き物であることで得られる感覚は、生物以外のものを扱う時とは異なるように思います。こうした事が複合的に合わさっているのが、渓流釣りも含めた自然の遊びかと。
私自身の経験から、多少の体調不良でも、気持ちの落ち込みでも、山渓に入ると、帰ってくる頃には幾分楽になってる、そんな事は多々ありました。
具合によっては行くこと自体が大変ですが、あくまで私の場合は、多少無理してでも自然のフィールドに出る効果は、キツさを凌ぎます。病気や怪我が治る訳ではないですけど、心が軽くなると言うか。特に悩み事、考え事等で頭が煮詰まってる時には、リセットが働いて、案外何とかなってしまう。
仕事の調子も良く、休日を楽しみにしている時は充実感を感じ。それで迎えた釣行日に好釣に恵まれると、更にパワーアップ。よし、明日からも頑張るぞと、更に充実度が上がる。
マイナスを減らして、プラスを生み出す効果が非常に高い。そう感じるのは、私が渓流釣りが好きだからだろうと思います。外遊びが嫌いな人に勧めても、同じ感想を持たれるかは分かりません。
もし趣味が見付からない人が居るとしたら、渓流釣りでなくても、自然の中で受動・能動を味わえるものを試してみては如何かな、と思っています。