山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

思考を止めるか進めるか

看護師の離職が増えている というニュースを観ました。

知り合いの看護師に聞いたら、本当らしい。理由は色々みたいです。

 

ニュースの中で、最近辞めた新人看護師(元)が、

「コロナの影響で、実習が受けられなかった」

「現場を知らずに就職し、その大変さにパンクしそうだった」

と話していました。

この事を現役看護師に言うと、

そんなの言い訳

実習を受けても、業務の一部しか分からない

全員がそうじゃない。頑張る子も一杯いる

マコトに同感です。

 

元看護師の言葉を意訳すると、「私は悪くない。環境のせい」となります。

こういう人は他責思考で、それで自分を守ろうとしますね。多分、本人は気付いてないですが。

思うように学べなかったのは気の毒。

その環境設定の中で、どうやっていくのか、そこが大事だと思うのです。お若き新人さんには、折角の看護師資格を活かして頂きたいなと。

 

 

渓流釣りでは、悪条件に当たる日がままあります。

増水、渇水、低水温、高水温、釣り人のプレッシャー、等々。

「だから釣れないのは仕方がない」とは、「自分の釣り方は正しい、環境が悪い」との意味です。では、その条件では「自分の釣り方が間違ってるかも」と考えるなら、どうでしょう?

 

私の場合は「釣れない理由を考えて納得する」のは、ストレスを少し和らげる効果があるくらいで、それで楽しくなることはありません。釣りは釣れなきゃ面白くないです。

「状況が厳しい」と判断した時。

場所移動する、釣り方を工夫してそのまま通す、色々選択が出来ますね。

厳しい状況に当たった際、釣り場と釣り方のバリエーションを増やす方に出来るか、だと思うわけです。「諦めたら、試合終了」。それで負けても、次は、いつかは、と考えたい。

 

 

先の看護師の例ですが、何かを理由にして辞めていく人、同じ状況でも続ける人の違いは何か。

 

それは一つには「思考を止める人と、進める人」だろうと。

「○○だから、仕方がない」と言うのは、思考停止です。

「○○だから、どうやっていこうか」だと、思考継続。

この辺は、元々のモチベーションが関わってきます。

勿論、考えるだけでなく、行動が大事。

思考が継続すれば、行動に繋がっていきます。この場合は勤務の継続になり、知識と技術を得て、看護師の仕事が出来る人になって行くでしょう。

学校を出て、数か月しか勤務していない新人では未熟です。一人前になるには、学校以上に現場で学び続けないといけない。

それは確かに大変ですが、だから遣り甲斐があるのではないですかね。

渓流釣りでも、思考停止は「敵」です。

「決め付け」や「思い込み」などの固定観念の定着は、柔軟性を下げ、自身の釣りの成長を阻害します。

釣れない時に、状況分析なのか言い訳なのかは、次の手を考えて打てるかで違ってきます。中には本当にどうしようもないケースがありますけどね。

また、「○○のせい」と考え、思考を止めるのがクセになるとマズい。それと思考停止はもう一つ、「これなら釣れる」と言う方向もあって、これまたそこで思考停止するのもどうかと。

 

自分の持てる力の範囲でない、状況のクリアに挑戦し、それが叶って釣果が出れば。それは殊の外嬉しく、自身の進歩を実感出来るものです。