山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

ツキノワグマに出会うこと

私は山深い地域に行くことが多く、熊は年に数回は見ます。

初夏から夏頃、里近くをウロ付いてるのは、大体は親離れした小熊。

このナワバリをまだ持っていない、徘徊中の熊を私は「ハグレ熊」と勝手に呼んでいます。奥地のナワバリから、母熊に追い出された個体と見て良いかなと。

 

私が住む岐阜県平野部では、熊は滅多に出没を聞きません。多くは深い森が棲家ですね。

以前、里近くで出会った熊が、威嚇の姿勢を見せました。アレは良くない。人間をナメてる個体は、事故の元じゃないかな。(この際の対応は、あえてここでは書きません。

殆どの場合、熊はこちらに気付くと、何処かに逃げていきます。

木登りが上手で、メチャ速い。人間(私)に驚いて逃げる熊のうち、何割かは走るのでなく、木に登るんですね。それで登った場所から、木に抱き着いてコッチを見てます。コアラみたいでとても可愛い。驚かせてゴメンね。

それで木から降りて、結局森に走って行きます。基本、熊は大人しくて臆病な動物です。

 

小熊はイメージ的には、やや大きい犬くらい。身長が120〜130cmもあれば成獣で、もっと大きな個体も出ます。

一度だけ「立ち上がったら、私よりデカいかも」な熊に出くわしました(私は身長170cm。あんな大型は見たことなくて、結構ビックリ。

私は野生獣をナメてませんが、無闇に怖がるものではないと思っています。実際に何度出会っても何ともないですしね。

熊は自分のナワバリにマーキングするので、物凄い獣臭がします。

他にも、開けた場所に糞を残す、木に爪傷を着ける、食べた植物類を派手に散らかす等々、「ここに熊が居るぞ」なサインを出してるんですね。これは他の熊にアピールしてるのだとか。

主張が強いので、熊の存在は分かり易いです。こちらはそれを分かった上で歩けば良い。

 

熊は人を襲うもの←✕

人を襲う熊はレア←〇

こんなトコロが実像かと。毎年の熊による死者は、0〜2人。

道端で車に撥ねられて死亡する人は、毎年1000人くらい。でも、車は人を撥ねるもの、とは言いませんよね。

事故があるのは確かですし、「危険ではない」は言い過ぎですけどね。気を付けるに越したことは無い、そんな感じ。

 

また「子連れ熊の母親が危ない」という話はよく聞きますが、私は懐疑的。母熊が起こしてる事故が、単独の熊の事故より多い、とのデータが無いからです。

 

私も子連れ熊には会っておりますが、当たり前の話で、子供に危害など加えません。ゆえに母熊が向かってくることも無いです。今のところは。

 

身近な事故や病気の方が遥かに数が多いのに、何故、滅多にない獣害事故が大ごとに扱われるのか。多分、相手の事をよく知らないのが一因だろうとは思いますけどね。人間は未知なものには不安や恐怖を感じますから。ここはコロナ騒動と似てる気がします。

 

私達は野生獣の棲息地に遊びに行くので、当然、彼らのテリトリーに入ることになります。

私は自然に生きるものたちが全般に好き。ヤマビルとかマダニとか、嫌いなヤツらも居ますけど、それは仕方なし。私が嫌いであっても、彼らも生態系の一員ですのでね。

野生獣の体毛の中には、ダニなんかは一杯います。実際見ると、ちょっと引く(笑)。

 

四足の獣たちは、山で出会うと可愛いものです。

渓流釣行時に彼らと出会うことが出来ると、ラッキーだなと私は思っています。