気象予報によると、今年はクリスマス寒波が早めに来そうとのこと。先だってすでに岐阜県の山間には雪雲が入り、冬景色になりました。
となると、今シーズンの山行はラスト。寒のナメコを探しに行きました。
先にお断りします。
雪中のキノコ探しは、不慣れな方にはオススメしません。これは何と言うか、頭の中を「菌」に侵された人のやる事です(笑)。
ありました、艷やかなナメコ。
薄く残る雪の中、表面のヌメリもカチカチに凍って、株ごと完全に氷のカタマリになってました。触れるとめちゃ冷たいです。手袋は必携。
この程度の雪なら、まだまだキノコは見えます。これ以上に積雪すると、探すのが大変。
キノコもですが、足元が見難いので、山を歩くのに気を付けないと。そんな中、我ながら良くやるものだと思いますが、やはり楽しいですからね。
冗談抜きに、雪が乗った山は色々と危ないです。
歩き慣れた場所でも、細かな景色が見えなくなり、ルート間違いが起き易くなります。GPSを使えばそこは大丈夫ですが、知っているはずの窪地で足を取られたりで、「見難い」ことは結構クセモノ。
私は大雨や積雪なら、知らない場所には近寄らないようにしてます。以前、雪と氷で転倒し、右足の靭帯を損傷したので、怖いのです。皆々様もお気を付け頂ければ。
この株は綺麗。
何度出会っても「おぉっ!!」と声が出ます。
群生を見付けると声が出るのは他のキノコも同じですが、私の場合だと、瞬間的な歓喜の度合いが一番高いのは、多分ナメコです。
何故かとても好きな種なんですよね。自分でも不思議ですが。
この出会いの嬉しさがあるので、多少歩き難くても寒くても山行します。でも歩く距離とかは意識してまして。車から遠いと、冬山では何かあって動けなくなったら、最悪の結果も有り得ますのでね。携帯圏外には行かないです。
ツブナメコもカチンコチン。
こうなると、もう今年は大きくならず、雪に埋もれて朽ちます。日中に気温が上がれば、融けて成長しますけどね。
ちなみに朝はマイナス気温、日中で5℃くらい。寒波が再度入るので、いよいよ晩秋キノコも終わりますね。
今生えているナメコは、冷え込み前に出たものが、天然の冷凍庫に入ってるようなものです。もうこの条件では、新しい幼菌はまず発生しません。
暖冬傾向が続いて、冬口まで出続けた様子。昨年のこの時期より、発生量は多めでした。
成長具合から、先だってのまとまった降雨で出てきて、今は寒気で凍ってる、そんな感じ。成長は止まりますが、状態は良いです。
名残惜しいような、でも今年も沢山出会えて、楽しませて貰えた。
降雪後にこれだけ出会えるとは、嬉しい限り。
今後は雪のない地域を回ることになると思います。