山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

釣りの余韻に浸る

「今日の釣りは楽しかった!」となれば大成功。

 

こんな日は、帰り道の足取りが軽く、運転中も疲れを殆ど感じません。この時、何度も何度も、その日の釣りシーンを反芻します。

例えば、見事な大物を釣り上げたなら。

魚が掛かるまでも、掛かってからの激しい抵抗も。その際のドキドキ感、取り込めた喜び、興奮。この興奮状態は、喜びが大きいほど長続きします。

その日の釣りを何度も思い返すのは、毎回同じですけどね。悔しい想いをした日は、思い出すたびに苦しくて、体が重く、ドッと疲れが出ます(笑)。

 

帰宅し、一夜明けても。

興奮は冷めてきますが、余韻が続きます。

気付けば釣りを思い出して、ニヤニヤしてしまう、やや気持ち悪い状態(笑)。胸のあたりにホンワカと暖かさがあります。

多少の嫌なことなら、笑い飛ばせるか、気にも留まらない。精神的な余裕がタップリとチャージされています。

 

私の経験だと、事後の余韻が続くのは、余程でも3週間くらいまで。

それ以後も思い出して良い気分になれますが、釣りの直後ほどの状態は薄れていきます。

釣りに行くと、大当たりとまで言わなくても、まずまず楽しい小当たりは結構引けます。イマイチな小外れも、大外れも潜みつつ。

当たりも外れも出会っていて、そこで時々出る大当たりが無敵に強力なんですね。しかし逆の大外れも引くことがあって、この破壊力もまた抜群です。

 

良い釣りが出来た時の感動と、その後の余韻を学習してるので、これが「更に」「もっと」と自分を向上させる意欲を呼び、取り組むモチベーションが高くなります。

大外れの方の悔しさも、その時はタマランですけど、済んだことですし、結局は良い方に向かわせるしかないですしね。私は未熟なので、嫌な余韻をしばらく引き摺りますが、それまた同様な結果を繰り返したくない故に、向上の起爆になります。

 

私の余韻を長引かせる工夫としては、写真。

その時の情景、釣れた魚や景色を撮影し、私はプリントして見えるところに飾っています。

少なくとも忘れないし、見るたびにほんのりとでも良い気分になれます。ディスプレーで画像再生するより、見える形化した方が効果が高いと感じてます。

 

こうして趣味を持つ良さは、趣味の楽しみだけに留まらなくて、他の生活への好影響をもたらします。

休日が楽しめて、その余韻で良い気分で居られれば、仕事も頑張れたり、良い事が多い。

その為には相応の時間と労力が要ります。費やしたエネルギーが大きくなるほどに、上手く行った喜びも大きい。逆説ですが、掛ける熱量が大きくなくても結果が見える簡単なものからは、上手く行った大きな喜びは得難いです。

好釣の余韻が切れる前に、次の好釣に出会えると、ずっと良い気分でいられそうですが、現実はそうは行かなくて。

中々無い大当たりの感動と、その余韻が欲しくて、これからも山渓に出るのだと思います。