渓流釣りを長くやってきて、中々思うように上手くならない、と思うことが多々。
それでも経験年数は重なり、自分なりの楽しみの方向性は見えてきた気がします。
そこで、ウサギとカメの寓話。
・ウサギは足が速いけど、途中でサボったからカメに負けた。
・カメは足が遅いけど、歩き続けたからウサギに勝った。
どちらを取るかで、解釈に違いが出ますね。私は両方の視点を取る派。勝ったカメには励ましを、負けたウサギには戒めを、ですね。
私は何かに取り組む際に、「継続は力なり」を基本的な考え方にしていて、諦めず歩み続けると、良いことがあるよ、は本当だと思っています。
現実には、「止まらないウサギ」「サボるカメ」が居ます。
止まらないウサギが最強なのは明らか。
カメでも頑張ればウサギに勝てるというのは、「ウサギがサボるなら」との条件付きです。止まらないウサギとサボるカメでは、勝負になりません。
また、ちょっと嫌な事を書いてしまいますが、往々にして、愚痴や文句が多いのは、ウサギもカメも、サボる側だったりします。
自分の足が遅いことが分かっていて、ひたすら歩くカメも。俊足で、しかも走り続けるウサギも。
ゴールに向かって全力で臨む際にあるのは、愚痴でなく対義の「信念」。
私は割とカメなので、そちらからの話を。
速くなりたいなら、走る練習は出来る。努力すれば今より速くなれる(かも)。
ただし、望む結果に届くかどうかは、分かりません。報われない努力は多いものです。それでも私は僅かづつでも、止まらずに進むのが好きです。
しかし、カメにも個性があります。勿論、ウサギにも。
勝負ごとが好き、勝ち負けはどうでも良い、とか(性格)。俊足も鈍足も(能力)。
寓話の設定と違いますが、そもそもウサギの得意なジャンルで、カメが競争しなくても良くないですかね?
得意な泳ぎで、水中ならカメの勝ちでは?
トリがやってきたら、ウサギもカメも飛べないから競争出来ないね?
まぁ、屁理屈ですが(笑)。
趣味には義務がなく、正解の形が決まっていません。決めるのは自分の意思で、変更もあり。止まるのも、走るのも、自分次第です。
各々に特性があり、自分のフィールドで勝負していくのも、何なら勝負しないのも、全然OK。
個性とは別に、数値になるものは他者比較が容易で、順位付けもでき、力量を測る目安にもなります。勝ち負けの判定もその一つ。
ウサギがカメに負けたのは、足は速いがサボってしまう性格もあって、ゴールに辿り着く力がカメに及ばなかった、ということ。勝ったカメはその逆です。
個々の価値観には優劣はないが、結果の良し悪しには上下がある。好みが成果を上回るのはアリでも、評価まで同様ではありません。
本件の勝負はカメの勝ち。ここでウサギが「サボらなければ、勝てた」と言うのは、潔くない。それなら負けは認めた上で、次から止まらず走ればよしです。
他者と競い、比較することで学べる事もあります。刺激し合い、励まし合う、あるいは直接競わなくても、目指す人に追いつこうと頑張るのも有意義。
どこを目指すのか、それは何故なのか、それでどんなルートで行くのか、趣味の世界では選択の自由度が高い。
私は負け惜しみや言い訳は少なくしたいですが、時々愚痴ったりしつつ(笑)。
自身の納得のいく道を歩き続ければ良いかな、と思っています。
※以前のブログ記事から、修正・加筆