「仕方ない」もしくは「しょう(仕様)がない」。(他の類語は割愛
意味として、他に良い方法が無い、どうすることも出来ない、やむを得ない、等。
切り取って
「仕」→「すること」「やること」
「仕方」「仕様」→「やり方、方法」
仕方ない、の使い方は、思うように事が進まない時に、◯◯だから〜等と。
言葉は悪いかもですが、言い訳に使われる事も多いです。
大雨で洪水、危険だから、渓流で釣りが出来ないのは仕方ない。
これはありますね。釣りが成立しない条件の代表例の一つです。
渓流が渇水で悪条件だから、釣れないのは仕方ない。
これもありますが、悪条件で釣る方法は全くないのかと言えば、多くは違います。
こうした際に「仕方がない」と言うと、「どうすることも出来ない」のですから、話はお終い。
むしろ前者の例のような危険な状況なら、話を終わらせた方が良いです。釣りはヤメにして、他の何かに転進するなどが吉でしょう。いやむしろ、終わる前に、危険と判断できるなら、話を始めない方が良いです。
では後者は。
悪条件自体はともかく、本当にどうしようもないかは、疑問。
難しい釣りになるとしても、工夫次第で何とか出来そうな、つまり「仕方がある」かもしれません。この場合の釣れない理由は、自身の力不足。今の自分ではどうしようもない、と見えるのは本当でも、打つ手が在るかもと考え、挑戦するのは有意義です。
釣れないことは同じでも、諦めざるを得ないのと、自ら可能性を放棄するのとは、違うなと。
仕方ないという言葉は、いずれの場合も、思考停止の呪文になり得ると私は思っています。
釣りに於いては、釣れない理由探しの時に使われる事が多く、条件判断と言い訳の分かれ目は、その後の釣りが前進するか・止まるかかと。
目標を継続的に追うのなら、思考は止めず、行動も継続した方が良い。釣りは釣れないままだと、目的が果たせず不満が残りますし、継続的な行動は、自身の向上に繋がります。今はクリア出来そうにない条件への挑戦なら尚更。
気象条件や河川環境は自分では変えられないですから、このあたりが希望と合わないのは「仕方ない」。
であれば、行き先を変えられれば、状況の違う釣りが出来るのではないか。
もしくは、条件が希望と合わない場合でも、望みの釣果を得る方法はあるのではないか。
これらのように、自分の行動選択には「仕方がある」場合が殆どです。(事故や怪我などの理由は除く)
ただし、使える時間も体力も有限なので、あまりに労多くして実りが少ないなら、潔く諦めるのもアリとは思います。私はそれは滅多な事では選びませんけどね。往生際が悪いですから(笑)
私は自由に使える休日は、なるべく多くの時間渓流釣りがやりたい。悪条件に当たる事は幾らでもあって、その都度思考を停止し釣りを止めていたら勿体ない。そうでなく、対応を考えて実践することで「仕方」の幅を増やし、厳しい条件にも向き合って楽しみたいと思っています。