山渓遊びブログ 渓流釣りとアウトドア

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

渓流釣りの仮説と検証

渓流釣りでは、渓魚のこと、釣り方のこと、季節のこと等、様々な要素を考えて釣行します。

釣りたい魚が今どこに居て、どんな釣り方で釣れるのか?

 

 

次々に魚の反応が出るような日もあれば、良い感じの流れに見えても全く無反応とか。どんな日に当たっても、「それが何故なのか」は中々結論できないです。「おそらく、こうだろう」とまでの予想止まりが大半で、自然のことには釣り人の考える「絶対」は、ほぼ当て嵌まりません。

ただし「傾向」までは経験で掴めます。例えば、春のユキシロ期の増水時はこう、夏の渇水期はこれ、と言うような、魚の動きとそれに当てた釣りが少しづつ分かってくる。

 

傾向を掴むには、まずは「仮説」を立てます。

それには自分なりの状況把握をして、水が多い少ないとか、天候の具合等、前述したように様々な要素を考えて、魚の状態と居場所を予想する。

そこで実際に釣ってみて、釣れた釣れなかった、釣れたのならどんな魚だったかなどを観察し、予想とどの程度合致しているかを検証します。

予想と結果の合致率が高めなら、その予想は概ねその日に関しては正しい。外れているとしても、良い方へ期待を裏切られたり、逆に悪い方へ転んだり。良い方も悪い方も情報を集め、自身が求める結果に繋がる判断材料とし。それが当たって上手く行ったのなら、条件や場所を変えての再現性を確認していく。仮説⇒実釣⇒検証⇒仮説、これの繰り返しです。

 

 

絶好のポイントで反応が取れない時、そこに魚が居ないのか、釣り方が良くないのかと考え。よく釣れる日なら、普段何処に居た魚が今出て来てるかと考え。これらは全て「仮説」です。

良く釣れる日には、自身の中に無い釣り方のパターンを探す好機ですし、反応が悪い日なら、自身の引き出しを総開放して当たりを探し、それでもダメなら普段やらない事をやるしかない。

こうして実釣して、新たな仮説を立て、検証していきます。

 

 

釣行日には、現場での情報が収集できます。

また釣り方以外に、周辺の自然がその日その時どうなっているのかの観察も大事。日ごとに変わる自然条件と、その日までの季節の移ろい、そうした変化と魚の動きは連動しています。

何々の花が咲くときは、気温が高めに推移してるだとか。この虫が飛ぶ時は・・、このキノコは・・と、釣りと直接関係無さそうな事柄からも、「では魚はこんな状態ではないか」との仮説は幾らでも立てられます。私にはその検証がたまらなく面白い。

釣果を出すために仮説と検証をしているはずなのですが、実はその過程の作業が、知的好奇心を刺激する、釣りの楽しみかも知れないとも思っています。