山渓遊びブログ 渓流釣りと採集

岐阜県から 山渓アウトドアライフ

鮭の不漁のニュース 2023・11月中旬

全国各地で鮭の不漁が伝えられるようになり、早数年。

鮭は日本国内で消費される魚としてはトップランクです。近年は養殖サーモンの流通量が多く、混同されがちなようですけどね。

河川で生まれ、遥か北のベーリング海、アラスカ湾までの長旅を経て、海中の栄養を身に宿して回帰する。食の需要以外にも、海と川を繋ぐ、大事な魚だと私は認識しています。

 

本年の状況をアップしておきます。

 

 

山形県遊佐町

9月中旬に始まるサケの遡上が、ことしは2週間ほど遅れた。
さらに、10月に入ってからも少なく、ことしは10月末時点で捕獲数は1329匹となっていて、去年の同じ時期の17%、おととしの28%にとどまっている。

 

 

新潟県村上市

10月21日から始まった今シーズンの水揚げは、今のところ合計で約1000匹。去年の同じ時期の5分の1です。

 

 

宮城県南三陸町

初日の捕獲数は、去年より5匹多い17匹でしたが、多い時は1日100匹以上捕獲していたため、数は大きく減っています。

 

 

このデータを見ると、前年比はかなり数字が低くなっています(ここだけ見ないで、数年前から比較した方が良いとは思います)。

 

2023年は夏の猛暑・少雨からの高気温・高水温続きでした。山川海、各所に様々な影響はあったのでしょうね。

それだけが原因なのかは私には分かりませんが、鮭の減少は心配な話題。私などはそこまで大きな関りが無いのですが、漁業関係者の胸中はいかばかりかと。今後の冷え込みと共に、来遊数が回復していくことを願いたいです。

 

また、平均的には約4年で母川に戻る鮭が、高水温ゆえに回帰しないだけなら、一年遅れ組の5年生や6年生が来年に来るかもしれない。かなり希望的な観測ですが、来年が今年の様な猛暑でなければ、あるいは?

全体数が少なくなると、早期成熟個体が増える、つまり4年を待たずに回帰する小型個体群が現れるとの説も聞きます。本能的に子孫を残す方向に動くのでしょうか。

 

私は釣りが好きで、こうした話題にも意識が向きます。

資源の大切さを考えることもまた、釣りから始まる学びだと思っています。