各地で河川を遡上する鮭の捕獲が終わりつつあります。今年は全国的には鮭の不漁年で、厳しい話題が多く聞かれました。
そんな中、割と明るいのは、昨年に続き北海道千歳川。
千歳川にある秋サケ捕獲施設「インディアン水車」(花園2)での今季の捕獲作業が終わった。日本海さけ・ます増殖事業協会(千歳)によると、捕獲数は前年比44・1%減の32万8272匹。過去最多だった昨年の約58万7千匹を下回るが、2022年までの過去10年の平均を7万匹あまり上回った。
2022年に過去最高とも言われる遡上数が確認されてました。
そこから40%以上も少なくなった、とは言え、2021年以前と比べれば、減ったどころかむしろ好調。昨年が異常とも思える数だったように見えます。
何処も鮭の来遊数が減少しているのに、千歳川は何が違うのでしょうか。
海の魚が減ると、まず言われるのは「温暖化」、それに「諸外国の乱獲」。これらは正しいかも知れませんが。
こうした論考は、私には疑問です。千歳川(と北海道日本海側)の鮭たちだけ、違う海に居るわけが無いですのでね。
本州の鮭の稚魚が、温暖化の影響で現れた肉食魚に喰われて減る説があり、これはそうかもしれないですね。
2022年初めて遡上が確認された7月中旬から12月9日までに確認されたサケの数は58万7000匹余りでした。
これは、明治21年に記録を取り始めて以来最も多く、過去10年の平均と比べても2倍を超える異例の多さだということです。
こちらがその2022年の北海道新聞の記事。
動画も各所からアップされてます。そりゃ凄い数です。川底見えない、とはまさに。
こちらが北海道千歳川の鮭捕獲情報。
近年の遡上状況は、やはり良い数値になっています。
全国を見てみると。
2023年は、前年比で各地で大きく減少、となってますね。
児童たちは10年ほど前は年間5万匹ほどの水揚げが、記録的な不漁となった2023年は11日までに500匹近くになっていて、守り育てる漁業の大切さを体感していました。
記事は青森県南部町、太平洋側河川です。
10年で50000尾→500尾に。往年と比べて僅か1%。このままだと県単位では絶滅危惧ではないのかな。数字の落ち込みが大き過ぎて、心配です。
千歳川が好調を維持してるのには理由があるはずです。
研究者にはそのあたりを詰めて、今後に活かして頂きたい。
この様子では今後数年は鮭の遡上は厳しいかも知れませんが、逞しく育った鮭達が群れ泳ぐ光景の復活を心より祈っています。