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岐阜県から 山渓アウトドアライフ

降水と冬の渓流釣り

冬の渓流は、釣りには厳しい日が多め。

それでも好条件はありますし、逆に輪を掛けて厳しい日も。

条件変化をもたらす一つは、水量の増減。本記事では、降水に焦点を当ててみます。



・降雪と降雨

 

粉雪

気温の低い時の雪で、釣りには厳しいです。

流水では魚の反応が出難く、緩流・止水でも、魚の動きは緩慢に。

 

通常の雪

1㌢前後くらいの大きさの、積もる雪で、私の住む地域周辺では、雪と言って一番多い形態。

視界が悪いことを除けば、釣り自体に大きな影響は起き難い。水量が増すようなら、魚の動きにも変化が出てきます。

 

ボタン雪~ミゾレ

気温が高めの時の雪で、水気が多い。魚の動きが活発化し易いです。

同時に融雪が起きて、水の動きに変化が出る。降雨に近い感じで、静かなトロから、魚が流れに入ってくるイメージ。

 

言うに及ばず、冬に雨が降ると言う事は、気温が高め。

ただし雪と違って融雪の勢いが強まるので、流れが激しくなって、逆に釣り難い事も。

冬場の渇水した渓を潤わせる程度の増水であれば、魚はボタン雪の時と同様、活発に動き始めます。

暖かい雨が来ると、冬の渓流は一気に活気付きます。

生命感の乏しい雪と氷のモノトーンの山が、融雪で降水量以上に渓の水位を上げ。増水が川底を洗い、静かに休んでいた渓魚は流れに出て採餌する。

そんなタイミングに当たれば魚達からの好反応が得られ、楽しい釣りになりますね。

 

ただし、降水量が多いと渓の水量が増して、流れが荒くなります。

春以降と違い、冬場の渓魚は早い流れに入る体力がなく、石陰などに沈んでしまいます。こうなるとピンスポットを狙う釣りになり、表層流が強くなるので、釣りが難しい。

また冬の降雨後は多くの場合、冷え込みが戻ってきます。暖かい雨で好反応を得ても、それが増水中に続くとは限らず。動き始めていた魚が再度沈むこともあり得る。雨後は冷え込み如何により、場所選定を考えないといけません。(※今回は省略しますが、冷え込みが釣りに好影響になるケースもあります。)

 

元々水温が低めに推移する渓では、雨などの影響で大きな水温変化が起き難く、魚にとって増水は、流下物が増えて採餌できる機会で、それは釣り人側からは狙い易い好条件。

例えば、右岸側の山が高く、左岸側が低ければ、融雪水は右岸の方が入り易いでしょう。高い山から出る水は、真夏でも冷たいものです。加えて、斜面の向き。陽当たりの良し悪しでも状況が変わってくるはずです。

魚も陽光が入れば暖かいのか、冬は開けたポイントの方が活発な魚が多く感じます。しかし日陰に魚が居ないわけではなく、まして降雨降雪では日照は入りません。

何故、何が、どう影響するのかは想像に拠るしかないですが、水量変化が魚の動きを変えるのは間違いない。

 

釣行日の天候は選べなくても、条件を見て釣り場の選択は出来ます。

良い降水だとしても、奥山では状況が違って、融雪による危険も伴いますしね。冬の釣りは標高差も頭に入れて臨むのが良いかなと思っています。

 

参考記事はこちら